著者紹介
CADを始める人には目的があります。設計者あるいは製図者としてのノウハウを修得し、設計・製図の実務に就くことです。しかし、パソコンもWindowsもCADも、しかも機械製図も初めてという方には、あまりにも遠い旅路です。まして、機能がたいへん豊富で複雑怪奇なAutoCAD LTで機械製図をマスターするのは並大抵の努力では済みません。それでもご安心ください。途方に暮れる必要はありません。本書が道筋を照らし出します。
本書の著者は、永年機械設計の実務に携わり、今も現役バリバリで活躍しています。AutoCADに関しても自他共に認めるヘビーユーザです。そんな著者でも、やはり最初は"素人"でした。七転八倒しながら現在にまで至っています。だからこそ、どうやったらパソコンを理解し、Windowsを理解し、機械製図に即してCADを使いこなしていったらいいかを知っています。
本書は、こうした著者ならではの発想に基づき、CADによる基礎的な機械製図の知識とノウハウが詰まっています。本書の前バージョンである『CADで始める機械製図-AutoCAD LT対応』は、なんら宣伝もしなかったにもかかわらず、1年足らずで完売してしまいました。それほどに静かな人気の1冊でした。
本書は、新バージョンAutoCAD LT 2005にも対応し、さらに読者から要望の多かった、組み立て図作成のノウハウ、機械製図に即したAutoCAD LTのカスタマイズ解説を追加し、さらに充実を図りました。AutoCAD LTで機械製図を修得したいなら、ほかの参考書は不要です。これ1冊あれば道が見えてきます。そう、自信を持ってお奨めできる1冊です。
主な内容は、以下の通りです。
第1部 機械製図のための基礎知識
Vol1 知っておきたい機械製図の基礎知識
Vol2 知っておきたいパソコンの基礎知識
Vol3 AutoCAD LTの準備
第2部 演習
Vol1 AutoCAD LTの基本操作
Vol2 計画図から部品図を描く
Vol3 組み立て図を描く
Appendix
1 機械製図で使う線種や記号
2 機械製図のためのAutoCAD LT の設定とシステム変数
3 カスタムメニューを作るなら-カスタマイズの基礎知識
本書には、AutoCAD LT 2005体験版(30日間使用可能)が付録されています。