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発達障害「不可解な行動」には理由がある

岩波 明:著者

「なぜ?」「どうして?」その裏側には、ちゃんと理由があります。

「落ち着きがない」「衝動的な言動が多い」「仕事でミスが多い」……
そんな発達障害の方の行動が気になっている人、多いかもしれません。
このような行動はどれも、じつは性格やる気、しつけが原因ではないのです。それぞれの行動の裏側には、医学的に見た理由が存在するのです。
その原因や、有効な対処法がわかれば、発達障害当事者の方とのすれ違いや、あなたが一人で抱え込んでいる悩みが減るかもしれません。
数十年に及ぶ臨床経験を持つ医師が医学的知見にもとづいて教える「当事者との上手な向き合い方」。

はじめに
「発達障害なんて理解できない」と諦めないで――愛情を持って関わり続けるために

序章 まずみなさんにお伝えしたいこと
■まず始めにお伝えしたい2つのこと
■「親の育て方のせい」は医学的に完全な誤り

第1章 発達障害の人の「頭の中」はどうなっているのか?
★ 5000人の患者さんと接してきた私が言えること
■ 「ADHD外来」と「アスペルガークリニック」で外来診療の日々

★発達障害の方々に見られる特徴的な感覚現象とは?
■洋服のタグが過度に気になってしまうのはなぜ?
■騒音や掃除機の音、大人数での会話が苦手なのはなぜ?
■仕事や勉強に集中しにくいのはなぜ?
■一部の人には、文字に色がついて見えたりするのはなぜ?
■昔のことや、一瞬しか見ていない光景でも事細かに覚えているのはなぜ?

★私たちが見ている世界とどう違うのか?
■歴史上のあの人も「カメラアイ」の持ち主だった
■脳科学的に見た発達障害の要因はどこまで明らかになっているのか?
■発達障害と他の病気はどう違う?
■双子の発達障害、個人差はあるのか
■ASDはどんな症状と合併することが多い?
■ASDの子の頭は大きい?

★発達障害の人は世界をどんなふうに認知している?
■発達障害の「認知」は、認知症の「認知」と同じ?
■こちらの目を見て話してくれないのはなぜ?
■発達障害の「障害」とは何か?
■「前頭葉機能障害ありき」で考えられていたADHDは誤り!?

第2章 困っている周囲の人がとくに多い発達障害の「不可解な行動」
★職場・学校・家庭でよく目にする「不可解な行動」
■代表的な15例とは?
■15の「不可解な行動」のすべてあるいは大半に共通する対処法

★「不可解な行動」には理由がある それぞれの対処法とともに、専門家が教えます!
①遅刻が多い(ADHD)
②ストレートな物言いをしてしまう/うまく言語化できない(ASD/ADHD)
③しゃべり続ける(ASD)
④社会常識に欠ける(ASD)
⑤整理整頓が苦手(ADHD)
⑥ケアレスミスが多い(ASD/ADHD)
⑦指示されたことを忘れてしまう/忘れ物が多い(ADHD)
⑧締め切りを守れない(ASD/ADHD)
⑨マルチタスクが出来ない(ASD/ADHD)
⑩際限なくお金を使ってしまう(ADHD)
⑪極端な行動に走る(ASD)
⑫過剰集中してしまう(ADHD)
⑬複数人での会話が苦手(ADHD)
⑭臨機応変に対応できない(ASD)
⑮人との距離が近すぎる(ASD)

第3章 当事者たちが抱える悩みとは?
★「不可解な行動」をとりたくてとっているわけではない
■発達障害は種類ごとに特性が異なる
■生活環境の大きな変化によって「気づく」あるいは「気づかれる」

★発達障害者が周囲から言われるとつらい言葉
■「何度言えばわかるの?」「あなたは本当にだらしない」
■「個性」という言葉で安易に片づけない

★発達障害の人たちが周囲からとられるとつらい行動
■集中しているときに中断を求められる
■本音と建て前のコミュニケーションは難易度が高い
■曖昧表現での指示はわかりにくい
■よかれと思ってとった行動が逆効果になることも
■「誤った行動」を「誤った行動」のまま放置しない

★発達障害の当事者の自己開示が重要
■悩みの深さ、苦しみの大きさは、当事者しかわからない

第4章 ともに生きやすくするための処方箋
★仕事や学習を進める上で意識したいこと
■文字や動画を活用して指示・共有する
■「スピードを落とす」コミュニケーションも重要

★居心地の良い環境を創るために
■「他の人と同じでなくてはいけない」という〝ルール〟を撤廃する
■「出来る/出来ない」の境界線をはっきりさせる
■情報の遮断をしない
■障害者雇用の現状や今後の方向性についてお互い学ぶ

★社会とのつながり方を考える
■当事者団体への入会もおすすめ
■ネット掲示板で悩み相談をしない SNSに関わり過ぎない
■自己解決せずに、さまざまな支援機関の協力も仰ごう

おわりに
発達障害者の人生は周囲の人たちからの「愛情」で大きく変化する

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年8月7日(水)
  • ISBN:978-4-8156-2621-1
  • サイズ:新書
  • ページ数:200
  • 付録:-
  • ▶5000人の患者さんと接してきて言えること
    ▶発達障害の人は世界をどのように認知している?
    ▶私たちが見ている世界とどう違うのか?
    ▶発達障害の人に見られる特徴的な感覚現象とは?

  • ▶職場・学校・家庭などでよく目にする「不可解な行動」
    ▶「不可解な行動」には理由がある──それぞれの対処法とともに、専門家が教えます!

  • ▶「不可解な行動」をとりたくてしているわけではない
    ▶発達障害の人が周囲から言われるとつらい言葉
    ▶発達障害の人たちが周囲からとられるとつらい行動
    ▶当事者の自己開示

  • ▶仕事や学習を進める上で意識したいこと
    ▶居心地の良い環境を作るために
    ▶社会とのつながり方を考える

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著者紹介

著者・岩波 明

1959年、横浜市生まれ。東京大学医学部医学科卒業。専門は「精神生理学」。東大病院精神科、ドイツ留学を経て、埼玉医科大学、東京都立松沢病院において、重症例を含むさまざまな分野の診療にあたる。うつ病の薬物療法、統合失調症の認知機能障害、精神疾患と犯罪、司法精神医療等、幅広いジャンル、疾患に対応する。2008年に昭和大学医学部精神医学講座准教授、2012年に同大学精神医学講座主任教授に就任、2015年昭和大学附属烏山病院病院長を兼任。多くの臨床経験からリアリティ溢れた症例を紹介し、現代社会のさまざまな現象に鋭く切り込み、多数のベストセラーを創出している。著書に『発達障害』(文春新書)、『精神鑑定はなぜ間違えるのか?』(光文社新書)、『発達障害という才能』『発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか』(ともにSB新書)などがある。

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