
テレビ霊能者を斬る
メディアとスピリチュアルの蜜月
スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。本書では、彼らの矛盾に満ちた言動、また彼らを賛美するテレビとの蜜月のカラクリ、そして、テレビ霊能者を持ち上げる社会心理、およびそこに潜む危険性を指摘する。
スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。霊能者を信じる信じないは個人の自由だが、少し冷静に見ていくと、彼ら「テレビ霊能者」の言動は矛盾に満ち、その信憑性にはかなりの問題があることがわかる。さらに問題なのは、それら霊能者をテレビを中心としたメディアが無批判に賛美・肯定していることであろう。本書では、カリスマ化する「テレビ霊能者」をテーマに、彼らの矛盾に満ちた言動、また彼らを賛美するテレビとの蜜月のカラクリ、そして、テレビ霊能者を持ち上げる社会に潜む危険性を、小池靖氏が指摘する。
第1章 江原啓之 メディア時代のバランス感覚
第2章 細木数子 断定口調のカリスマ
第3章 テレビ霊能者クロニクル 一九七四~二〇〇七
第4章 テレビ霊能者の時代 メディアとスピリチュアルの蜜月