
中国汚染
「公害大陸」の環境報告
中国の環境汚染が深刻だ。2005年に起きた吉林省の化学工場爆発事故とそれによる松花江汚染は、世界を震撼させた大規模汚染として記憶に新しい。本書では、この他、農村部のがん村の存在や、北京を悩ます大気汚染など、中国の環境汚染を徹底レポートする。
第1章 深刻な中国環境汚染――現状
第2章 中国環境汚染の深刻さ――背景
第3章 中国環境汚染の国際的な広がりと日中民間協力
【著者略歴】
相川 泰 (あいかわ やすし)
鳥取環境大学環境政策学科准教授、東アジア環境情報発伝所運営委員、中国環境問題研究会共同代表。
1969年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科第三国際関係論分科在学中の1992年から中国の環境問題を研究テーマとする。同大学院総合文化研究科国際関係論専攻に進学(在学中に国際社会科学専攻に改組)、博士課程在学中に、文部省アジア諸国等派遣留学生として2年間、中国・北京の中国人民大学に留学。2004年より鳥取環境大学勤務。