発売日 2008年03月17日(月)

中国汚染
「公害大陸」の環境報告

著者名:相川 泰(著者)

¥730(税別)

ISBN:
978-4-7973-4501-8
サイズ:
CAE53444-4A6D-43A5-80D8-648CFE5F9CB1
ページ数:
240
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・相川 泰

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  • 公害も「百家争鳴」

    4.0
    革命人士

    足尾鉱毒から地球環境問題まで、中国は今、あらゆる公害がいっぺんに登場しているという。川の水が腐ってるのは当たり前で、水俣病やがんの事例もあるという。本書を読んでいると、環境問題自身にも問題はあるが、地方政府がまったく地域住民のために動こうとせず、むしろ公害企業と中央政府の方にしか向いていないことの方がそれ以上に問題のように思えた。動かない行政や公害企業を告発する活動家を逮捕したり、弁護士に「弁護するな」と言ってみたり。彼らにとって見れば、税金を(時には賄賂も)払う公害企業の肩を持ったり、自分の人生を左右する中央政府の査定を気にして公害問題を隠蔽するのは当然なのだろう。一党独裁国家だから当然なのだが、住民のチェックを受けない政府の病理を見たような気がした。後半では中国の環境行政についても触れられていて、少しずつ環境への取り組みが充実し、汚染数値も改善しつつあるというのだが、利益に直結しない環境問題を根本的に解決するのは、現状の政治体制では不可能だろう。体面を気にして公害問題をあまりオープンにしない中国での調査は、日本のそれに比べて困難が伴うだろう。公害問題の現場も、中国公害研究も15年近く研究を蓄積してきた著者が実地で知りえた情報を積み上げていて、貴重な報告になっている。

  • 地方メディアの中の人

     空気にも水にも国境はない。中国で発生した汚染物質は、風や海流に乗って日本の環境にも影響を与える。その意味で、私たち日本人は、中国からの輸入食品ばかりでなく、中国の環境問題にも関心を寄せるべきだろう。しかし、情報の隠蔽、操作などもあり、中国国内の汚染状況は必ずしも十分に伝えられていない。その中で本書は、河川の大規模汚染で隠しようもなかった化学工場の事故や、国内で問題になりつつある、水質汚染が原因と見られる「がん村」などの典型的な事例ばかりでなく、公表されている範囲での統計なども通じ、冷静・客観的に、実はここ数年の事でなく長期的に進行してきた中国の環境汚染の全体像を伝えようとしている。 地方行政が汚染物質を排出する企業に払わせる「汚染排出費」が安すぎ、垂れ流した方が得になったり、汚染排出費が財源になるため「汚染がなくなってしまっては困る」状況(さらにはそもそも地方行政が共産党による支配の道具となっており、民意を反映していないことが問題なのだが)など、中国の環境行政の問題点も、留学経験を生かしてか丹念に指摘しており、有益だ。 党や国家、行政には環境問題への真摯な取り組みは期待できない現状だが、その一方で、著者も関わっているNPO同士の国を超えた交流や経験の共有が進んでいることも紹介されており、未来への希望をつないでくれている。

すべての4レビューを表示

  • くものすけ

    大気汚染、河川汚染、食品汚染何でもありだ。それも大大的に騒がれ始めるずっと前から政府として認識があったようだ。民意を全く反映しない市長、省長は私腹を肥やす為に汚染は野放図と聞く、しっぺ返しは必ず為政者に帰る筈... 続きを読む

  • Humbaba

    日本と中国は,地理的にも近いところにある.そして,偏西風によって中国の空気は日本に届く.そのことを考えれば,単に食品のみならず,中国の環境全体に関しても注意を払っておく必要があるといえる. 続きを読む

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