
ケータイチルドレン
子どもたちはなぜ携帯電話に没頭するのか?
四六時中ケータイを手にし、画面に向かっている子どもたちに「なぜそこまで?」と違和感を覚えませんか。ケータイは、単に現実世界の友人との連絡手段としてだけではなく、それのみでつながるSNSをはじめとした別の文化圏でのコミュニケーションツールとなっています。パソコンのように自宅にいるときつながるだけではなく、ケータイは学校、街中といった日常生活のなかで常に手にしているからこそ、その重要性は高まっていきます。本書はそのような新しい文化圏を持つケータイチルドレンの本音を聞き出し分析。彼らを理解したいと思いつつも、それがかなわず悩んでいる親世代に読んでいただきたい一冊です。
また、2008年に始まる「有害サイトフィルタリング」が、本当に子どものためになるのかなど、ケータイと子どもにまつわる新たな問題についても言及します。
1章:インターネットと常につながるケータイチルドレン
2章:音楽プレイヤーや雑誌、テレビはいらない「ケータイ集約主義」
3章:ケータイコミュニティーで始めるもう一つの人生
4章:ケータイとパソコンを使い分ける子どもたち
5章:事業者サイドが分析するケータイチルドレン
6章:ケータイの世界にひそむ危険性
7章:安易な「フィルタリング」が生み出す子ども文化の破壊
8章:ケータイチルドレンとの付き合い方