
無責任のすすめ
「なぜ私たちが責任をとらなければいけないんだ!」
自民党支配、義務教育、いじめ、競争社会、日本型資本主義、マスコミとか!日本の無責任体質を痛烈に批判し、国民が取らされようとしている責任を、一体誰に返すべきかといかける「怒りの書である。
宗教家として、仏教を中心に宗教をわかりやすく説き、すでに四〇〇冊を超える著作を持つ著者が放った渾身の一冊が本書だ。自ら「七〇歳を過ぎて、あまり失うものもない」と語り、だから「誰かが言わないといけないと思うようになった」と語る禁断の至言を繰り広げる。自民党支配、天皇制、軍事政権、武器の所有権、義務教育、いじめ、競争社会、日本型資本主義、医療現場の実態、宗教家の役割、働くということ……。日本を支配する無責任体質を痛烈に批判し、我々国民が取らされようとしている責任を、一体誰に返すべきかを問いかける。本書は毒のある一冊だ。しかし、毒は薄めれば薬になる。この薬が今の日本には必要だと思えてくるはずだ。
【目次】
プロローグ
●なぜ私たちが責任を取らなければいけないんだ
●第一章 国民は、あくまでも無責任でいいんだ
●第二章 国家は必要悪だということを認識してほしい
●第三章 日本は、競争原理が支配する地獄なんだ
●第四章 泥の中で苦しむか、泥から出て幸せになるか
●第五章 日本版民主主義は最悪の政治形態なんだ
●第六章 企業のための資本主義には人間らしさがない
●第七章 自分で責任を持てなければ、無責任に仏様に頼ればいい