
沖縄力の時代
上野千鶴子氏、推薦!
ヤマト婿として沖縄に暮らして40年のジャーナリストが、はざまにいる者の複眼で語る。知ってるつもりで知らないオキナワは、やっぱり「誘惑する島」だ。
――上野千鶴子(東京大学大学院教授)
米軍基地をはじめ、失業率の高さ、県民所得の低さなど問題が多い沖縄だが、そこには大きな魅力とパワーがある。特に、この十数年間の日本社会の混迷、国全体を覆う閉塞感に対して、スローテンポで進む沖縄の社会や助け合う生き方は、大きな示唆を与えるのではないか。混迷し、閉塞感漂う時代だからこそ、社会も人も、沖縄のように柔軟にしなう力が必要だ。本書は、本土復帰前の沖縄に移り住んで40年の元新聞記者が、沖縄の持つ可能性をつづった沖縄論。