
- ISBN:
- 978-4-7973-6220-6
- サイズ:
- 新書/1色
- ページ数:
- 232
- 付録・付属:
- -
購入する
おすすめのポイント
子どもの関心を絵本から活字へと向かわせ、子どもの言語運用能力を伸ばすにはどうすればよいのか? 本書ではその教育手法として、寝床での語り聞かせ=「暗読み」を提唱する。国語力の要である、想像力や論理的思考力を育むためのノウハウが分かる一冊
勉強ができる子に育つかどうか──言語運用能力こそはそのカギを握る、とよく言われます。したがって、幼児期に絵本の読み聞かせをしてやることは間違いではありません。いえ、本好きな子、言語運用能力に長けた子を育てたいなら、絵本の読み聞かせこそは重要なのです――。と、話をそんなふうに進めたいところですが、ちょっと待ってください。絵本の読み聞かせは、幼児教育の基本としてすでに定着しています。たいていの親はそれを実践し、そのための絵本も世には溢れているのです。にもかかわらず、子供の国語力は低下しています。これは、どういうことでしょう。
「読む」ということがいかなる行為かを、親たちが知らないのです。だから絵本の読み聞かせは熱心にやっても、その弊害を想像することまではできないのです。結果、子供たちは読書の本当の魅力を知らされないまま、そこから次第に離れていきます。
本書の目的は、「読む」ことの本質を知り、ひいては本や物語を子供たちにどのような形で提供すればよいかを考えることにあります。子供を本好きにし、学力のおおもとである言語運用能力を身につけさせる──そのための新しい方法論として、本書では「暗読み」(寝床での語り聞かせ)を提唱しています。「暗読み」によって、国語力に必要な想像力や論理的思考力が身につくのです。また読むだけでなく、書く力も自然と向上します。
絵本を卒業した子どもが、本を好きになり、国語力を身につけさせる全く新しい手法として、ぜひとも本書で提唱する「暗読み」を始めてみてください。
第一章 「絵本の 読み聞かせ」から「暗読み」へ
第二章 「暗読み」の実際
第三章 「暗読み」で論理的思考力を養う
第四章 書く力はどう育つのか
第五章 子どもと一緒にお話を作る
第六章 名作を「暗読み」する
第七章 古典は格好のテキストになる
第八章 国語ができる子を育てるための生活習慣
■著者:鈴木信一 (すずきしんいち)
1962年、埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部国語科卒業。現在、埼玉県の公立高等学校に勤務。2007年、早稲田大学大学院文学研究科派遣研究員。「文芸創作は国語学習のゴールではなく、スタート」をモットーに、詩や小説の創作指導に力を注ぐ。著書に『800字を書く力』(祥伝社新書)、『文才がなくても書ける小説講座』(ソフトバンク新書)がある。
サポート情報
サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、こちらからお問い合わせください。
同じジャンルの商品
試し読み
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語12
サトウとシオ/和狸ナオ
友達の妹が俺にだけウザい7
三河ごーすと/トマリ
僕の軍師は、スカートが短すぎる2~サラリーマンとJK、ひとつ屋根の下
七条 剛/パルプピロシ
天才王子の赤字国家再生術9~そうだ、売国しよう~
鳥羽 徹/ファルまろ
転生賢者の異世界ライフ8 ~第二の職業を得て、世界最強になりました~
進行諸島/風花風花