
iCloudとクラウドメディアの夜明け
iCloudとは何か。コンテンツ流通の核が「クラウド」になることで何が変わるのか? アップルとその周辺プレイヤーの戦略は? スマートフォン時代のビジネスモデルを解き明かす。
今、デジタルワールドではアップル製品が世界を席巻している。
その背景の一つにあるのが、iTunesとiTunesを対象としたデジタルコンテンツの配信システムと言われる。
これを巧みに使う事で、アップルは見事にハードウェア事業への成功とつなげている。
しかし、いまデジタルコンテンツ流通は「母艦」としてPCを必要とするダウンロード型モデルから、クラウドを中心としたモデルへ劇的に移り変わろうとしている。
その象徴が、アップルが打ち出したiCloud。
そして巻き返しを図るソニーが総力を挙げて挑む「キュリオシティ」だ・。
このクラウドメディア革命といえるムーブメントの下、 テクノロジーとその周辺のビジネスモデルは、 そしてわたしたちの生活は、どう変わるのか?
本書ではiCloudの全貌を紹介しつつ、 これからクラウドメディアが起こすことをわかりやすく解説する。
序章 クラウドメディアの時代へ
第一章 新たなる戦場
第二章 ソニー――栄光を取り戻すための挑戦
第三章 アップル――イノベーションのその先を目指して
第四章 ビジネスのルールが変わる
第五章 クラウドメディアのアキレス腱
終章 これから何が起きるのか
■著者:本田雅一(ほんだ・まさかず)
1967年三重県生まれ。フリーランスジャーナリスト。オーディオ&ビジュアル評論家。コラムニスト。テクノロジーを起点に、商品、サービスやビジネスのあり方まで鋭く切り込んだコラム、レポート記事などを多数執筆。東洋経済新報社、日本経済新聞、日経BP、インプレス、アイティメディア、アスキーメディアワークスなどの各種メディアで活躍。近著に『これからスマートフォンが起こすこと』(東洋経済新報社)、『インサイド・ドキュメント3D世界規格を作れ!』(小学館)