
デザインセンスを身につける
仕事や生活のさまざまな場面で生きる「デザインの力」とは?デザインはだれにとっても他人事ではない。普通のビジネスマンにもよくわかる、いちばんやさしいデザインの考え方入門。
知って得する、ふつうの人のためのデザインの話。
デザインの時代と言われます。けれども実際には、直接業務でかかわらない人にとって、デザインが自分ごととは考えにくいものです。
しかし、デザインを理解しないまま一生を終えることはひじょうにもったいない。
なぜなら、デザインの基本的な考え方を知り、ほんの少しだけデザインを意識してみるだけで、誰でも仕事や日常生活のさまざまな場面で必ず「変化」を実感できるからです。
デザインがわかることのメリットはさまざまです。
アイデアが出やすくなる。
わかりやすい書類が書けるようになる。
競合プレゼンに勝てるようになる。
自分のミッションを理解し、仕事がおもしろくなる……。
仕事から離れた場面でも
説明がうまくなったり
整理整頓ができるようになったり
いい写真が撮れるようになったり
ツイッターのフォロワーが増えたり
デザインは、生きる上でのあらゆるスキルと無縁ではありません。
「自分にはセンスがないから」「むずかしそうだから」
「デザインを学ぶにはお金も時間もかかるから」と、諦めてはいけません。
プロのデザイナーとして第一線で活躍しなければいけないという人ならともかく、普通のビジネスマン(や学生、主婦)であれば、
デザインの基本的な考え方を知り、いくつかのシンプルな原則をおさえるだけで、 誰でも「デザインセンス」をよくすることはできます。
本書では、仕事や日常生活のさまざまな場面を例に「デザインがわかると体感できること」を取り上げ、読者のデザイン力向上を図ります。
第一章 センスとは何か
● デザインのセンスは「アイコン」に宿る
● アイコンを変えたら誰だかわからない
● 猫の写真ではなぜダメなのか
● デフォルトのままだとスパムに見える
● ワンキャッチワンビジュアル
● 同じビジュアルで異なる印象
● アイコンはあなた証明書
● デザインセンスのいい人
● 個性を判断する「センス」
● 三種の神器は「見せる」「伝える」コミュニケーションのフレームワーク
● デザインセンスを磨くということ
第二章 なりたい自分をデザインする技術
● 見せたい自分を見せる技術
● 美しいデザインのルール ─ 黄金比と三分割法
● 目立つコツは「構造に逆らう」─ 構図の力
● 顔出しNGでも「自分らしさ」は出せる
● 見せるものを決める ─ ライティング
● 視点が語る ─ アングル
● 感情移入のコントロール ─ 俯瞰図とヨリ
● 正面から見る ─ 対等な目線
● 視点を誘導する ─ フォーカス
● 色とは何か
● 見せたい色をどう決めるか
● なりたい自分になるための色選び
●「ふさわしさ」のデザイン
●「クラス感」とは何か
●「見やすさ」と「わかりやすさ」をデザインするには
● グーグルマップがあるのに道に迷う理由 ─ 引き算のデザイン
● フェイスブックのインターフェースは使いにくい? ─ 期待感のデザイン
●「よい・悪い」vs「好き・嫌い」
第三章 プレゼンはデザインで勝負
● プレゼンを成功させる二つのスキル
● 残念なプレゼンの「なぜ」を検証する
● アイキャッチをつくるコツは「シンプルに伝える」
● キービジュアルを決める
● フォーマットを生かせれば仕事が速い
● プレゼンのデザインはキャラクター設定から
● フォーマットづくりのポイント
● プレゼンのトーン・アンド・マナー
●「誠実さや高級感」を出す
●「あなたらしさ」をどうやって盛り込むか 138
第四章 デザインでブランドが育つ 141
● スマイルカーブが描けない国
● 広告でブランドはつくれない
● デザインマーケティング
● アイデンティティのデザイン
● シンプルデザインはなぜ強いのか
●「自信」をデザインする
● 個性的であることを恐れない
● 信者を生み出すアップルのデザインマーケティング
● 自社の社名をPRして愛されるグーグルホリデーロゴの不思議
● 共創クリエイティブ思考
● ずっと続く道を歩き続ける
第五章 デザインがわかると未来が見える 195
● モチベーションを高めるデザイン
● めざすものを形にして考える
● あなたの夢をデザインする
● デザインが組織の士気を高める
● メッセージのデザイン
● 未来をつくるデザイン
■著者:
ウジパブリシティー代表。アートディレクター。広告代理店および制作会社にて三菱電機、日清食品、服部セイコーなど大手企業のクリエイティブを担当。1994年ウジパブリシティー設立。デザインを経営戦略として捉え、採用、販促、ブランディング等で飛躍的な効果を上げる「視覚マーケティング」の提唱者。ビジュアルディレクターとして数多くの企業の新規事業開発、事業転換期のデザイン戦略を立案。視覚戦略を駆使したパフォーマンスの高いクリエイティブに定評がある。視覚マーケティングを軸にしたノンデザイナー向けデザインセミナーも多数開催。著書に『視覚マーケティングのススメ』(クロスメディアパブリッシング)『売れるデザインのしくみ -トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン- 』(BNN新社)などがある。
ウェブ http://uji-publicity.com
ツイッター http://twitter.com/UJITOMO<br>