双子と幼なじみの四人殺し 4
「――私は人を殺したことがある」
「私も――何も躊躇しない」
「朽縷がいなくなれば、きっと普通になれるよ」
「もし私を捨てるなら、なんであのときに捨ててくれなかったんだ」
迷悟が一縷から「四人殺し」の真相を聞き、それを朽縷に知られたことから、三人の関係は決定的に変質してしまっていた。 そんな中、迷悟の知らない所で、朽縷に近付く三川と、一縷に近付く菱川一途が状況を加速させる。
「相手はあなたを殺す気――」
自分の選択により起きてしまった状況に、苦しみ、思いつめる迷悟。 避けられない一縷と朽縷の衝突で、残るものは何か……。
森田陽一×saitomが贈る、学園ノワール第4弾!