
「やられたら、やり返す」は、なぜ最強の戦略なのか
ゲーム理論で読み解く“駆け引き”の極意
グローバル・ファイナンシャル銀行本店営業部に栄転した黒田は、パートナーである松井から罠にはめられる。将来頭取となる野望を持つ黒田は、ある作戦に出る――。駆け引きでの勝ち方を体系化した「ゲーム理論」を銀行を舞台にし6つのストーリーで紹介!
■目次:
Story1 囚人のジレンマ
本店営業部に栄転した黒田は、パートナーの松井遼介と次々に成果を上げるが、松井から罠にはめられる。「やられたらやり返す」黒田の復讐劇が始まる……。
(解説)なぜ、「やられたらやり返す」が最強の戦略なのか?
Story2 チキンゲーム
価格競争を繰り広げる牛丼チェーン梅屋とみよし屋。ある時、みよし家は赤字転落の危機に。破滅へと向かう争いに終止符を打つべく黒田が授けた秘策とは。
(解説)なぜ、破滅的な争いが繰り返されるのか?
Story3 合理的なブタ
画期的な新製品を開発したヤマナミ醤油だが、認知度の低さから売れず、しかも業界最大手のカネマンが同様の製品で参入するという危機に見舞われる。この最大のピンチを乗り切るための”逆転の発想”とは?
(解説)ビジネスという”不平等競争”における弱者の勝ち方とは?
Story4 ゲームのルールを変えろ!
回転寿司老舗のさくら寿司は、新興のスシコーに対抗するためにテレビCMを展開するが、スシコーのやり手の副社長・喜多の戦略の前に敗北を喫する。八方塞がりの中、さくら寿司は予想外の作戦に打って出る。
(解説)絶対的に不利な状況に追い込まれたらゲームのルールを変えてみる
Story5 共有地の悲劇
堀北・佐原・梶田の3人が創業した「マイ・スウィート・メディア」は資金ショートし倒産の危機に。運よくこの危機を乗り切ったが、安定的な生活を求めて佐原・梶田はサラリーマンに戻る。残された堀北を襲ったピンチとは?
(解説)組織が抱える問題点を解決する
Story6 ネゴシエーション
合併先の部署で黒田は上司の企みにより成果が上がらなくなる。汚名返上のために黒田が決心した一世一代の賭けとは?
(解説)どうすれば思い通りの結果を導く交渉ができるのか?