
体の不調は「首こり」から治す、が正しい
最近肩こりとは別のもの認識されてきている「首こり」。実は、たんに痛みや不調をもたらすだけでなく、万病の原因になっている可能性も高く、下手をすればうつや突然死の原因にもなりかねない! そんな放っておくと怖い「首こり」の対処法を教えます!
●「スマホ猫背」で急増する「首こり」という生活習慣病
パソコン、スマホ、タブレット…。一日中の使用により、頭痛やめまい、吐き気、疲労感を感じている人は多い。また、姿勢も悪くなる人が増えている。このような体調不良やこり・痛みは、よくストレスや長時間労働、単なる姿勢の悪さが原因と短絡的に片づけられがちである。また、原因不明とされがち。だが、本当の原因は「首こり」にあることが多い。
首の筋肉の異常は、頸椎の中心にある副交感神経の異常を招く。 副交感神経は、内臓や血管、呼吸器などをコントロールする、もっとも重要な神経のひとつ。 そのため、「首こり」が体の不調をもたらしてしまう。「うつむき姿勢」になってしまう機会が多い現代人の生活習慣病ともいるのが、まさにこの「首こり」である。
●万病を引き起こし、最悪、突然死にまで至る「首こり」
緊張型頭痛、めまい、自律神経失調症、うつ、パニック障害、ムチウチ、更年期障害、慢性疲労症候群、ドライアイ、多汗症、不眠症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、機能性食道嚥下障害、 血圧不安定症、VDT症候群、ドライマウス…。こういった体調不良(不定愁訴)は、耳鼻科、眼科、消化器内科などさまざまな診療科目の症状が出るのが特徴。各専門医の元を訪れても、病院の検査では、異常が見つからない。結局は痛み止めなど、”その場しのぎ”の治療をされているのが現状。薬をやめればすぐに再発する、それに症状は一向に改善されない…。
そのような場合に疑いたいのが、副交感神経の異常をもたらす「首こり」。首こりが原因と診断されないまま的外れな治療を続けると、症状はさらに悪化し、最悪、うつ状態(精神うつと区別して「頚筋性」)や突然死にまで至りかねない。
心身ともにダメになる前に、まずは一度「首こり」の可能性を疑い、最悪の事態を招かないためにも、日ごろからの「首こり」解消を習慣づけるのが望ましい。
●「首」の名医が教える最悪の事態を避ける健康習慣
最近は一般の方でも首こりと肩こりの違いがだいぶ認識されるようになり、さらに「スマホ猫背」が増加していることもり、ストレートネックをいかに防ぐかが健康習慣のひとつとして注目されている。マスコミでも「首こり」を肩こりとは別物として取り上げる機会が多くなった。
放っておくと怖い「首こり」を知り、それにいかに向き合い解消するかを「首」の第一人者が解説!
■目次:
巻頭 その痛みと不調は「首こり」を疑え! 「首」が原因の症状を知るかんたんチェックリスト
序章 つらい痛みと不調――万病は「首」が原因だった
第一章 「首こり」を放っておくと命に影響する!
第二章 こんな症状は「首の故障」を疑いなさい!
第三章 歩き方・座り方だけで「首こり」の九割は改善できる
第四章 首は沈黙の筋肉! 首をいたわる健康習慣
第五章 Q&A気になる「首の問題」相談室