
カツオが磯野家を片づける日
後悔しない「親の家」片づけ入門
20XX年、磯野家長男・カツオの身にも、 波平の膨大な荷物や家屋敷の整理と処分が降りかかってくる!
TV等メディアで引っ張りだこの「片づけ」人気講師が書き下ろす、磯野家に学ぶ、もめない、後悔しない「実家の片づけ」入門。
◎親の介護や自分の終活より大問題!実家の片づけ
親と離れて暮らす子世代(メインは50~60代)にいま、実家の片づけという問題が降りかかっています。親の介護や死に直面し、相続などと並行して、実家に残された親の荷物の整理、空き家管理、売却、解体など、さまざまな問題が発生。介護や終活と同レベルの人生後半のテーマと化しているのが現実です。最近は「実家の片づけ」という言葉がはやりだし、テレビ・雑誌等でもよく特集されるようになりました。
◎開けてビックリ!親の家――売れないモノと家屋敷に悩む子世代のリアルな現実
親の家の片づけで遭遇する大きな問題の1つに、「あふれかえったモノ」があります。処分するにもどうすればよいか困るのが現実。親が生きていればスムーズに片付けられるかといえばそうではありません。そもそも「いる」「いらない」の価値観が親子で異なり、方針を巡って親子仲が悪くなるケースもあります。また、もうひとつの大きな問題に家が売れないということが挙げられます。相続し、家を売ろうにも、とくに過疎地の古家だと買い手を見つけるのは至難の業なのです。
◎磯野家の長男・カツオに学ぶ、もめない、後悔しない「実家の片づけ」
この本ではそんな誰にでも迫りくるリアルな現実である「実家の方づけ」を、漫画「サザエさん」の長男・磯野カツオとその親族を登場人物に、カツオが実際に実家の片づけに遭遇した場合に起こりうる問題を取り上げます。カツオがいかに各問題に取り組み、解決していくのか、読者が自分に置き換えて読めば、決して人ごとではないことが理解できるはずです。
20XX年、その後の磯野家――
サザエさんも実家から別居。
ワカメも結婚してキャリアウーマンとして世界で活躍。
カツオも就職で、現在、地方へ単身赴任中。 だがいまだに独身(41歳)。
波平が亡くなり、広い家に母のフネが1人暮らし。
カツオは、そんな母が心配で、実家へ戻る決心をした。
ところが、フネは、ものを捨てることができず、
磯野家がゴミ屋敷に!
カツオが片付けようとすると、フネや姉妹とケンカが始まる!
そこで、プロに相談。
同級生の中嶋君はファイナンンシャル・プランナー(FP)。
早川さんは片づけアドバイザー。
花沢さんは地域でやり手の不動産屋さん。
彼らの適確なアドバイスやライフメモを活用して、
磯野家み~んなが円満になる「実家の片づけ」を始めることになったのです――。
■目次:
プロローグ 葬儀どころじゃない物だらけの家――波平急死で始まった磯野家の大騒動
PART1 ゴミ屋敷と向き合うカツオの苦悩――「実家の片づけ」で知っておくべきこと
PART2 カツオが向き合う「物」と「親」――後悔しない「波平の遺品整理」
PART3 カツオを悩ます波平の遺産と相続税――磯野家の「お金の片づけ」騒動
PART4 カツオを苦しめる「空き家問題」――実家を「迷惑資産」にしない方法
PART5 フネも安心!自分で備える「生前整理」――あとあと遺品整理を楽にする「身辺の片づけ」
エピローグ 団らんを取り戻した「その後」の磯野家