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不確実な未来を生き抜くための「経済史」

増田 悦佐:著者

◆官製相場、株高、格差拡大……
歴史が物語る「資本主義のカラクリ」!

◆「経済史」をひもとくことで見えてくる日本経済の行く末、世界経済の向かうところ。
ケインズやマネタリストなど時代を先導したさまざまな経済思想から、
最近のピケティ「21世紀の資本」まで、博覧強記の著者がひも解く!

◆ピケティ「21世紀の資本」が巷間話題となっているが、所得・資本格差の拡大は資本主義においてとくに目新しい課題ではない。
ではなぜこんなにも注目を浴びたのか?
それは、もともと日本が欧米型パワーエリートが住む社会とは別種の、資本格差も知的格差も世界一小さい国であり、つい最近までそうだったからだ。

◆20世紀の日本経済はどのように推移し、現代へと至ったか。バブル経済、規制緩和とグローバリズム、増税など、過去の事例を照らし合わせれば、21世紀の経済の流れはおのずからわかる!

・小泉改革とアベノミクスはまるきり違う
・地方創生会議は、経済効率が悪いからこそ企業が逃げていく場所に強引に人と資源を縛り付ける愚策
・たとえインフレ率を上回る実質成長率があったところで、それは4~5%という威勢のよい水準に戻ることは土台無理
・デフレを是とした着実な経済運営は可能だった……
など、目からウロコの着眼点で、アベノミクスのその先の日本経済がむかえる状況まで大胆に見通す!

■目次:
はじめに――歴史を知ることでこれからの経済の流れがわかる!
第1章 経済史の黎明期
第2章 16世紀以降は戦争というキーワードで経済史を総括できる ~インフレとデフレの法則
第3章 ケインズからピケティまで ~経済思想家は各時代にどのような影響を与えてきたか
第4章 日本の経済史を点検する
第5章 アベノミクスは日本経済を救わない
第6章 アベノミクス後の日本経済はこうなる

定価:880円(本体800円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2015年6月16日(火)
  • ISBN:978-4-7973-8289-1
  • サイズ:新書/1色
  • ページ数:256
  • 付録:-

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著者紹介

増田悦佐(ますだ・えつすけ)
1949年、東京都生まれ。1973年一橋大学経済学部卒業。1975年、ジョンズ・ホプキンス大学修士号取得、1981年ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学部・歴史学部博士課程単位取得。ニューヨーク州立大学バッファロー校助教授を経て帰国し、帰国後は証券会社(ユニバーサル証券、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券)でアナリストとして活動。建設・住宅・不動産業界を担当する。その後、HSBC証券東京支店調査部シニア・アナリストを経て、2005年からJPモルガン株式調査部シニア・アナリスト(不動産、建設、住宅業界担当)、2007年6月からプリヴェ ファンド グループ常務執行役員。2009年ジパング入社、2010年より同社経営企画室シニア・アナリスト。
評論家としても知られ、証券アナリストの視点からの経済評論のほか、日本文明と欧米文明の比較を主題とした評論にも力を入れている。近著に『城壁なき都市文明 日本の世紀が始まる』(エヌティティ出版)、『3・11に勝つ日本経済』(PHP研究所)、『戦争とインフレが終わり激変する世界経済と日本』(徳間書店)、『危機と金(ゴールド)』などがある。

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