ナベリウス封印美術館の蒐集士
「アーティファクトに関わった者は例外なく破滅します。例外なく、です。わたくしや当館の職員も含めて例外はございません。あれは、そういったものなのです」
―アーティファクト―
それは、超常の力を秘め、様々な異能を発動する「魔術師が作った芸術品」。しかし、所有者には必ず破滅が訪れるという。
この危険な芸術品を専門に蒐集・展覧するという特殊な美術館が存在する。
アーティファクトが存在する場所に職員を派遣し、何らかの方法を以って回収するのだという。
それが、『ナベリウス封印美術館』。
仇を追うため、あるアーティファクトを追うヴォルフ。アーティファクトによって幽霊なような存在になったジブリル。二人は導かれるように美術館の職員となる。
アーティファクトの【破壊】を望むヴォルフと、アーティファクトの【保護】を求めるジブリルは「ナベリウス封印美術館」の蒐集士として時に反発、時に協力しながら、様々な怪事件に関与し、原因のアーティファクトを回収していく。
「天使を閉じ込めた鳥籠」「観る者を溺死させる絵画」「生者を虜にする棺」「死者を操る仮面」「殺人鬼の妖刀」「茨の棘」
様々なアーティファクトの怪異が二人を待ちうけるが……。
「ナベリウス封印美術館へ、ようこそ」
陰謀渦巻く、ミステリアス伝奇
――始動――