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「発達障害」と言いたがる人たち

香山 リカ:著者

いま、過熱する「発達障害バブル」。専門外来では、予約から診察まで3か月待ちは当たり前といった状況が続いている。
わが子の行動やコミュニケーションに不安を抱く親たち。
仕事や人間関係の尽きない悩みに原因を求めるおとなたち。
皆、「生きづらさ」のよすがとして、「発達障害」という記号を求めているのではないか、と精神科医の香山さんは指摘する。
早く診断を受けて、適切な支援を受けさえすれば、この「生きづらさ」は軽減されるのか?
発達障害に関する分類や考え方は、まだまだ大きく変動しており、精神科医でさえ、その変動についていくのは難しい。
過熱する患者や家族の心理と変動し続ける発達障害診断。
「発達障害」はどこへ行くのか?
精神科医・香山リカさんが、生きづらさの原因を「発達障害」に求める人たちの心理と時代背景に斬り込んだ意欲作!

■目次:
はじめに もしかして、私もそうかも
第1章 増加する「おとなの発達障害」
―発達障害か、ただの個性か。生きづらさの正体を求めて
第2章 発達障害はなぜわかりにくいのか
―「ふつうの人」か「発達障害」か
第3章 そもそも、発達障害とは何か
―発達障害は育て方やしつけが原因ではない
第4章 発達障害が活躍する時代が来る?
―拡大する「発達障害ビジネス」
第5章 過剰診断という悩ましい問題
―世間の望みを医療者が抱えるジレンマ
第6章 発達障害はどこへ向かうのか
―私たちは、どう向き合い、どう考え、どう対処すればよいか

定価:880円(本体800円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2018年6月6日(水)
  • ISBN:978-4-7973-9341-5
  • サイズ:新書/1色
  • ページ数:208
  • 付録:-

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著者紹介

香山リカ
1960年北海道生まれ。精神科医。東京医科大卒。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学。
連載・レギュラー:北海道新聞(ふわっとライフ)、毎日新聞(ココロの万華鏡)、創(「こころの時代」解体新書)。
『しがみつかない生き方』(幻冬舎新書)、『「私はうつ」と言いたがる人たち』(PHP新書)、多重化するリアル―心と社会の解離論』(ちくま文庫)、『「わかってもらいたい」という病』(廣済堂出版)など著書多数。

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