
本書は原作のエッセンスをさらに絞り込み、より短い時間でよりわかりやすくマーケティングが学べるように、コミックのストーリーにしたものです。マーケティングとは、より高い価値を創り出す方法をまとめた考え方です。あらゆる仕事は価値を創り出しています。マーケティングを学べば、あらゆる仕事に役立ちます。あなたの人生も豊かになりますし、日本ももっと元気になります。
マーケティングとは?

ビジネスの世界には、2種類の人がいます。一生懸命頑張っているのに、なかなか商品が売れない人。頑張っている感じはしないのに、なぜか商品が売れる人です。そしてなぜか商品が売れる人は、マーケティングを理解して、それを行っている人です。マーケティングとは、「頑張らなくても売れる方法」を整理して、誰もができるようにした考え方です。
コモディティ化とは?

かつて人々が欲しがっていた価値がいつの間にか当たり前になり、その価値が失われることを、マーケティング用語で「コモディティ化する」といいます。流行遅れの漫画やアニメを「終わったコンテンツ」という意味で「オワコン」と呼びますが、コモディティ化とは、要はオワコン状態のことです。商売の世界のコモディティ化はとても怖いものです。
ブルーオーシャンを開拓せよ

過当競争の真っ赤な海ではなく、ライバルがいない新たな海を見つける必要がある。このライバルがいない市場のことを、ブルーオーシャンと言います。ブルーオーシャン戦略では、新しい市場を創り出すために、まずはターゲットを絞り、今やっていることから、なにを取り除いて、なにを減らすかを考えます。
顧客生涯価値ってなに?

1人のお客さんが生涯にわたって、顧客でいる間に企業にもたらす価値のことを、顧客生涯価値(カスタマーライフタイムバリュー)といいます。高い顧客ロイヤルティを持つ顧客が増えると、企業の利益は増加します。販売した後、お客さんがあなたの会社 の商品を心から愛し、贔屓客・ブランド信者になるよう、買ってもらった後も、努力を惜しまないことが大切なのです。
バリュープロポジションが出発点

他では手に入らないものを提供してはじめて、お客さんがお金を出す理由になる。つまりお客さんは「自分が欲しいと望み、かつ、その商品しかない」という状況になって、はじめて本気でお金を出そうと考えるのです。これがバリュープロポジションです。売る側はバリュープロポジションを考え抜くことで、お客さんがお金を出す理由を創り出す必要があるわけです。