『多数決を疑う』の経済学者が予見! お金と国家をめぐる来るべき未来

・そもそも「通貨」とは何か?
・ビットコイン「非国家」の思想とは?
・分散システムはなぜ見事な秩序で動くか?
・私たちが生きるキャッシュレスな社会とは?
「仮想通貨は終わった……」
相場の暴落を機に、メディアには否定的な報道があふれかえった。
しかし、ビットコインをはじめとする暗号通貨は、本当にこのまま消えてなくなっていくのだろうか。
私たちは、まだ暗号通貨の本当の可能性に気づけていないのではだろうか。
本書は、『多数決を疑う』『マーケットデザイン』などの著作をもつ著者が、経済学の視点から暗号通貨の思想・制度設計・通貨としての役割を詳細に論じる。本書のタイトルは暗号通貨と国家を「vs」で対置させている。だが暗号通貨は「反国家」ではない。暗号通貨は「非国家」。国家に過度に集中した力を世のなかに分散させていくものだ。
暗号通貨で社会はいかに変革するか。
本書は今起きていること、これから起きることを冷静に見通すための手助けとなる1冊である。