発売日 2019年02月06日(水)

暗号通貨VS.国家
ビットコインは終わらない

著者名:坂井豊貴(著者)

¥800(税別)

ISBN:
978-4-7973-9823-6
サイズ:
新書
ページ数:
216
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・坂井豊貴

坂井豊貴 (さかいとよたか)
慶應義塾大学 経済学部 教授。ロチェスター大学 Ph.D.(経済学)学位。

社会的選択理論、マーケットデザイン、メカニズムデザインが専門。1975年広島県生まれ。
横浜市立大学、横浜国立大学、慶應義塾大学の准教授を経て、2014年に38歳で慶應義塾大学経済学部教授に着任。著書に『多数決を疑う』(岩波新書、2016年新書大賞4位)、『決め方の経済学』(ダイヤモンド社、2016年週刊ダイヤモンド・ベスト経済書3位)ほか。

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  • ビットコインという<思想>の素晴らしさが分かる

    5.0
    お気に召すまま

     著者は「経済学だけでも、計算機科学だけでも、ビットコインの面白さは理解できない」と言う。私も、ビットコインは儲けたい人の投機的な試みだと思っていた。だが、本書を読んで、ビットコインというものを考え出した人のアイデアと思想の素晴らしさに感嘆した。ものを売り買いするには貨幣を支払うことが必要だが、支払いには、電車に乗って現金を運ぶにせよ、銀行で送金するにせよ、途中に介在者が入り、コストが掛かる。クレジットカードでも手数料は高い。そして何よりも、貨幣の発行は国家だから、国家の経済政策によって、貨幣の価値は上下させられる。このような貨幣流通の「中間搾取」を可能な限り減らし、電子化なのに支払者と受取者が誰なのか分からない(つまり国家が課税できない)、というのがビットコイン。つまり、貨幣の国家からの独立が、ビットコインの眼目である。「サトシ・ナカモト」という匿名の人物がビットコインの仕組みを発案したのが2009年、そんな新しいものなのだ。本書は、ビットコインの原理(=ブロックチェーン)が素人にもよく分かるように書かれている。だが、ビットコインの介在者(マイナー=宝堀り人)はかなりの電力を使うこと、そして何より驚いたのは、2140年にビットコインは総量の上限に達して、それ以上は不可能になることだ。また、ビットコインは国家のような管理者がいない無政府状態なので、規格を変更しようにも合意が難しい。だから、どんどん新しい別種のビットコインが誕生し、相互の互換性はない。また、将来、現在の貨幣にビットコインが完全に取って替わるかといえば、それはありそうもない。そして、ヴィタリクという20歳の青年が、イーサリアムという新しい売買手段を考え出したことなど(こちらの原理は、よく理解できなかったが)、本書が紹介する新しいアイデアはとても素晴らしい。

  • 5.0
    Amazon カスタマー

    暗号通貨(パブリック・ブロックチェーン)が如何にして成り立っているのか、平易な説明で理解できるようになっている。本書の価値は暗号通貨が生み出されるうえでの考え方や、それらに内在する思想面についても、入門書として触れていることだと思う。

  • 抜群の分かりやすさ

    5.0
    ああ

    非常に読みやすく面白かった。表紙からはちょっとビットコインの流行に乗り遅れた解説本のように見えるが、しっかりと論文を参考に書かれた丁寧な入門書。この坂井先生の本はどれも非常に面白いので、他の本も読んで見てほしい。

すべての14レビューを表示

  • KAZOO

    坂井さんのわかりやすい説明によるビットコインの本でかなりこの分野の本を読んできた私にとっては有益なものでした。結構ちまたにあふれている同じ分野の本に比べると説明の仕方などがすっきりしている気がします。私もこのような説明の仕方を参考にしようと思いました。 続きを読む

  • さっとん

    #ブロックチェーン 独特な語り口で、物語を語るように説明に入るので、読む人を選ぶかもしれない。ビットコインが世界を席巻すると戦争がなくなるという説は新鮮で面白いが、結局根本の問題の解決にはなっていないわけで(経済問題や覇権争い、宗教戦争など)、結局資産(どのような形であれ)を持っている人やグループの間で戦争は起こってしまうんじゃないの?と思うんだけど、どうなんだろう? 続きを読む

  • Miyako Hongo

    仮想通貨の生まれた的背景から論理、展望まで。□技術的な原理はそこそこ知ってたので、社会的な意味が面白かった。国家から通貨を引っぺがせば、戦争がなくなる、って発想は目から鱗。たしかに戦費が出せなけりゃ戦争はできんわな(いやでも聖戦は残るかも)。あとイーサリアムって“デモクラティア”ってマンガに出てきた意思決定システムのバックボーンになり得るって理解で良いのかな(合意スピードは無視して)。□個人が何を考え何を買ったかは秘匿されるべき情報だと思ってるんで、支配者不在のこういう仕組みはとても魅力的に見える。 続きを読む

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