あなたの会社は大丈夫?

最大手企業信用調査会社が目撃した倒産劇のリアル!
・過剰な投資
・最有力事業が仇に
・会計不正
・ヒット商品が禍を呼ぶ
当初、優れたビジネスモデルだったはずが…… リユース業界の市況変化に適応できず ──子ども服リサイクルショップ運営 AKIRA

近年、メルカリなどの台頭により、リユース(中古品)市場が拡大している。そうした中、AKIRAは中古子ども服に特化したリサイクルショップを展開。全国100店舗に迫る勢いだったが、あるときを境に失速。「少子化時代の子ども服リユース」というよい着眼点がありながら、なぜ倒産したのか。
「ノンシリコンシャンプー」ブームの火付け役 後発商品との差別化戦略に敗れる ──化粧品・ヘアケア製品販売代行 室町販売委託(旧:ジャパンゲートウェイ)

「1・5秒に1本売れているノンシリコンシャンプー」で、一大ブームを巻き起こした新興企業。しかし一時の隆盛から一転、売上は坂道を転がり落ちるように急激にダウンしていく。同社の事例からわかる、急成長企業が陥りがちな〝5つの落とし穴〟とは。
「日本一高い日本一うまい」老舗饅頭屋 破産に追い込まれた「史上最大の難局」とは ──和菓子製造販売 花園万頭

江戸時代後期に前身の豆菓子製造業が創業されてから、2018年5月 31 日に自己破産を申し立てるまで184年もの歴史を誇った老舗・花園万頭。「日本一高い日本一うまい」饅頭屋として定着する。さらに戦後間もなく大当たりした看板商品「ぬれ甘なつと」の力で、売上高は平成初期に頂点に達するものの、以降は低迷が続く。長い歴史の中で、災難に直面しては乗り越えてきた企業が、ついに力尽きてしまっ た要因とは何だったのか。
旧来の市場に風穴を開けた有望株 新興企業を阻んだ大手の壁 ──格安スマホ「 FREETEL 」運営 プラスワン・マーケティング

格安スマホの製造、販売という独自戦略で大手寡占の携帯市場に切り込み、仮想移動体通信(MVNO)との二本柱で急成長を遂げたベンチャー企業、プラスワン・マーケティング。格安スマホの火付け役として業界内に新風を吹き込んだ有望株の「倒産の前兆」とは。
「一社独占」「国家規模の受注」でも破綻 相場の低迷と過大投資が足かせに ──海洋掘削サービス 日本海洋掘削

国内唯一の石油・天然ガスの海洋掘削専門会社。数々の国家規模プロジェクトを受注し、2009年に東証一部に上場、2014年に売上高がピークに達する。しかし、その直後に行なった新しいリグ(掘削装置)への過剰な投資が、いわば「倒産の前兆」であった。競合となる企業がまったく存在しない「一社独占」の事業体制で、指折りの安定基盤を誇った企業に、いったい何が起こったのか。
踏みにじられた愛社精神 従業員が下した苦渋の決断は「第三者破産」 ──専門雑誌など出版 スキージヤーナル

『月刊スキージャーナル』『月刊剣道日本』などの雑誌出版社。1980年代に沸き起こったスキーブームで多くの読者がついた『月刊スキージャーナル』を主として業績を伸ばすが、その後、ブームの沈静化とともに悪化の一途をたどっていく。赤字決算に転落すると従業員への給与支払い遅延も生じるが、ここから素性の知れない第三者の介入などによって不穏な動きが見られ始める。あらゆる疑念が渦巻く中、自社を愛する従業員たちが下し た苦渋の決断とは。