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倒産の前兆

帝国データバンク 情報部:著者

30社の悲劇に学ぶ失敗の法則

「あの時」気づいていれば……

第一線の企業信用調査会社、帝国データバンクが見た、
どこにでもある「普通の会社」の末路。

目次
はじめに 「倒産の前兆」はどの会社にも必ず存在する

第1章 「急成長」は「急転落」への序章でもある

・急成長に対する信用不安が、得意先の破綻で決定的に
・信用失墜が企業の「死」 親密取引先の破綻で連鎖倒産
・「1・5秒に1本売れているシャンプー」そこからの転落劇は、なぜ起こったのか
・知られていても、選ばれ続けなかった――競争激化のなか売上大幅ダウンの最大の敗因とは
・小売店が陥るジレンマ――積極的な出店による急成長が、不採算店増加で転落
・法改正の追い風に乗った矢先の誤算積極的な設備投資が仇となる

【column1】「倒産」とは何か?

第2章 「外的要因」による倒産の足音

・「優れたビジネスモデル」だったはずが……市場の変化に追いつけず倒産
・工場再建、事業立て直しの意気高まるも……被災と不漁の二重苦であえなく倒産
・時代の変化と消費者ニーズに応えきれず、50年周年めの倒産劇
・業界の特殊性と時代の変化「出版不況」のなかで止まらない「取次」の倒産ドミノ
・地元で愛された百貨店が突然の閉店衰退しつづける百貨店業界への教訓とは
・相次ぐ時代の逆風のなかで足かせとなった中国進出
・追い風となるはずだったステーキブーム乗り遅れた要因は「安売り」と「新コンセプトの失敗」
・低迷続くアパレル業界にあって急成長するも、ますます悪化する市況を前に力尽きる

【column2】なぜ、10年前のリーマンショックが、企業の経営に未だ影響を与えるのか?――外的要因が経営に及ぼす失敗の法則

第3章 ベンチャー起業の急成長と急転落

・旧来の市場に風穴を開けたベンチャーを阻む大手の壁
・先行する理念に、経営が追いつかず「復興支援」の名の下に急発進するも2年足らずで失速
・太陽光ベンチャーを阻んだ制度の壁急成長企業の未熟さも足かせに
・「競合不在」のベンチャー事業でも最初から無理のあったビジネススキーム
・魅力的な不動産投資の実態は、詐欺まがいの利益構造だった

【column3】まともな企業が、一社の不正で割りを食う――スマートデイズ、スルガ銀行不正に学ぶ失敗学

第4章 犯罪に手を染めた経営者たち

・格安旅行の裏側にキックバック依存経営多額の粉飾決算に、社長らの詐欺行為
・売上減少、買収の末に手を染めた違法行為架空(多重)リースのプロトタイプ
・簿外債務は40億円粉飾決算と多重リースで資金調達
・経営の疎さにつけ込まれ……理事に食い荒らされたクリニック
・突如、明らかになった簿外債務35億円最後まで説明責任は果たされず
・「月間60億円」の架空取引が6年間循環取引の主舞台は中国だった
・経営陣の交代・奪還劇が招いた倒産粉飾決算も明らかに
・銀行が軒並み太鼓判を押した企業がなぜ?覆い隠された15年にも及ぶ粉飾決算

【column4】令和への改元で業績が低迷する?

5章 裏切る社長、見捨てられる会社

・「成人の日当日の営業停止」で大混乱にあまりにも無責任な元社長の経営姿勢
・踏みにじられた愛社精神従業員が下した決断は「第三者破産」
・「ポンジ・スキーム」の自転車操業で3万人を超える会員に被害
・バブル経済の熱に浮かされた「放漫経営」の行き着いた先は

【column5】帝国データバンク調査員は見た! 「潰れる会社」の兆候

第6章 あの老舗はなぜ、失敗したのか

・299年目の破綻経済危機に足かせとなった老舗体質
・「日本一高い日本一うまい」老舗饅頭屋を破産に追い込んだ「史上最大の難事」とは
・抜群の知名度を誇るも倒産創業95年の老舗が陥った「孤立無援」
・「安定した堅い会社」が突然に……粉飾決算で覆い隠された〝内々の事情〟
・突如、債権者を襲った予期せぬ倒産「早めの終止符」は是か悲か

【column6】あなたの会社は大丈夫?こんな社長と社員の会社は「倒産リスク」あり!

第7章 あの上場企業はなぜ、倒産したのか

・「1社独占」「国家規模の受注」でも倒産要因は相場の低迷と過大投資
・必死の資金繰りも限界に達し上場企業が「異例」の手形不渡り
・「チャイナリスク」が顕在化した倒産劇事業を拡大しながら、いかにリスクを管理するか

【column7】「体育会系組織」という病――「声の大きい者が勝つ会社」はなぜ破綻するのか?

第8章 たしかにあった「倒産の前兆」――あなたの会社も他人事ではない

・数度の親会社変更の末に行き詰まる「自力経営できない脆弱性」が招いた倒産
・本業に専念していれば倒産は防げたか金融デリバティブ商品に潜むリスク
・〝ファン〟は多くとも抗えなかった業界不況主要取引先の倒産で業績悪化
・「皇族ご宿泊」だけでは食えない時代根本的な課題は見過ごされたまま倒産

【column8】取引先は大丈夫? 部外者でもわかる「倒産の前兆」チェックリスト

定価:935円(本体850円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2019年8月6日(火)
  • ISBN:978-4-8156-0146-1
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-
あなたの会社は大丈夫?

最大手企業信用調査会社が目撃した倒産劇のリアル!

・過剰な投資
・最有力事業が仇に
・会計不正
・ヒット商品が禍を呼ぶ

当初、優れたビジネスモデルだったはずが…… リユース業界の市況変化に適応できず ──子ども服リサイクルショップ運営  AKIRA

近年、メルカリなどの台頭により、リユース(中古品)市場が拡大している。そうした中、AKIRAは中古子ども服に特化したリサイクルショップを展開。全国100店舗に迫る勢いだったが、あるときを境に失速。「少子化時代の子ども服リユース」というよい着眼点がありながら、なぜ倒産したのか。

「ノンシリコンシャンプー」ブームの火付け役 後発商品との差別化戦略に敗れる ──化粧品・ヘアケア製品販売代行  室町販売委託(旧:ジャパンゲートウェイ)

「1・5秒に1本売れているノンシリコンシャンプー」で、一大ブームを巻き起こした新興企業。しかし一時の隆盛から一転、売上は坂道を転がり落ちるように急激にダウンしていく。同社の事例からわかる、急成長企業が陥りがちな〝5つの落とし穴〟とは。

「日本一高い日本一うまい」老舗饅頭屋 破産に追い込まれた「史上最大の難局」とは ──和菓子製造販売 花園万頭

江戸時代後期に前身の豆菓子製造業が創業されてから、2018年5月 31 日に自己破産を申し立てるまで184年もの歴史を誇った老舗・花園万頭。「日本一高い日本一うまい」饅頭屋として定着する。さらに戦後間もなく大当たりした看板商品「ぬれ甘なつと」の力で、売上高は平成初期に頂点に達するものの、以降は低迷が続く。長い歴史の中で、災難に直面しては乗り越えてきた企業が、ついに力尽きてしまっ た要因とは何だったのか。

旧来の市場に風穴を開けた有望株 新興企業を阻んだ大手の壁 ──格安スマホ「 FREETEL 」運営 プラスワン・マーケティング

格安スマホの製造、販売という独自戦略で大手寡占の携帯市場に切り込み、仮想移動体通信(MVNO)との二本柱で急成長を遂げたベンチャー企業、プラスワン・マーケティング。格安スマホの火付け役として業界内に新風を吹き込んだ有望株の「倒産の前兆」とは。

「一社独占」「国家規模の受注」でも破綻 相場の低迷と過大投資が足かせに ──海洋掘削サービス 日本海洋掘削

国内唯一の石油・天然ガスの海洋掘削専門会社。数々の国家規模プロジェクトを受注し、2009年に東証一部に上場、2014年に売上高がピークに達する。しかし、その直後に行なった新しいリグ(掘削装置)への過剰な投資が、いわば「倒産の前兆」であった。競合となる企業がまったく存在しない「一社独占」の事業体制で、指折りの安定基盤を誇った企業に、いったい何が起こったのか。

踏みにじられた愛社精神 従業員が下した苦渋の決断は「第三者破産」 ──専門雑誌など出版   スキージヤーナル

『月刊スキージャーナル』『月刊剣道日本』などの雑誌出版社。1980年代に沸き起こったスキーブームで多くの読者がついた『月刊スキージャーナル』を主として業績を伸ばすが、その後、ブームの沈静化とともに悪化の一途をたどっていく。赤字決算に転落すると従業員への給与支払い遅延も生じるが、ここから素性の知れない第三者の介入などによって不穏な動きが見られ始める。あらゆる疑念が渦巻く中、自社を愛する従業員たちが下し た苦渋の決断とは。

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著者紹介

帝国データバンク情報部(ていこくでーたばんくじょうほうぶ)

1900年創業の民間信用調査会社。国内最大の企業情報データベースを保有。帝国データバンク情報部は、中小企業の倒産が相次いだ1964年、大蔵省銀行局からの倒産情報提供に応じるかたちで創設。情報誌「帝国ニュース」の発行、「全国企業倒産集計」などを発表している。
主著に『なぜ倒産』(日経BP社)『御社の寿命』(中央公論新社)『あの会社はこうして潰れた』(日経BP社)などがある。

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