発売日 2019年10月05日(土)

退職代行
「辞める」を許さない職場の真実

著者名:小澤亜季子(著者)

¥830(税別)

ISBN:
978-4-8156-0313-7
サイズ:
新書
ページ数:
184
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・小澤亜季子

弁護士、社会保険労務士。1987年生まれ。2011年3月、早稲田大学大学院法務研究科修了。2012年、弁護士登録。2018年、社会保険労務士登録。労働環境を良くするため、企業側・労働者側の双方の弁護に従事。「趣味は仕事」というほどのワーカホリックだったが、家族の死や妊娠・出産・育児などを通して、「働く」ということや「会社」に対する考え方が大きく変化。2018年8月、退職代行サービスを開始。その取り組みは「クローズアップ現代+」(NHK)など各種メディアで紹介されている。共著に『遺産分割実務マニュアル第3版』、『証拠収集実務マニュアル第3版』(以上、ぎょうせい)、『ガイドブック民事保全の実務』(創耕舎)がある。

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  • 退職代行の実際を紹介し、「たかが仕事のために、命や健康を失わないで。本書を通じて伝えたかったことはこれに尽きる」と結んでいる

    5.0
    gl510

    筆者は『はじめに』で、自身が初めて退職代行サービスの存在を知ったとき、会社を辞めたくても辞められないまま突然死してしまった弟のことを思い出し、弟のような人が二度と現れないためにも、また最愛の家族を失って悲しみにくれる人が二度と現れないためにも、非常に意義のあるサービスだと感じたとし、こうしたサービスは、退職時に起きる問題を交渉するだけの法的な知識や能力がないだけでなく、そもそも交渉を行うこと自体が弁護士法で禁止されている非弁業者(弁護士ではない業者)ではなく、弁護士こそがすべきだと思い、いてもたってもいられなくなり、すぐに退職代行サービスを開始したと語っている。 筆者は第2章で、退職代行サービスの相談者は、①ヘビーな問題を抱えた相談者と②ライトな問題を抱えた相談者に二分されるとしてそれぞれの例を示しつつも、ヘビーなのかライトなのかはその人の感じ方によって異なるものであり、他人が「それはライトな理由だから自分で言いなさい」と決めつけることはできないとしているのだが、その後に非常に重要なことを述べている。筆者は、今の会社で働き続けのがとても苦しく、しかし自分で辞めることができないという方に「一番言いたいのは、仕事の代わりはいくらでもいるが、命や健康を守れるのは自分だけ」だとし、「真面目な方ほど、「いきなり私が辞めたら職場が回らなくなってしまう」と心配に思うかもしれません」が、「会社というのは組織ですから、従業員が一人いなくなっても、それに対応できるぐらいの余裕がありますし、あるべきなのです」「もしあなたが会社を辞めたことによって、本当に会社が回らなくなってしまうのだとしたら、それは、辞めたあなたのせいというより、そうした人員体制を放置した会社のせい」であり、「労働者側が、全ての責任を背負い込んで我慢し続ける必要はないのでは」と、筆者自身の実体験も交えて説いているのだが、全くもってそのとおりだと思う。自分が仕事ができると思っている人ほど、自分がいなくなった後の組織のことを心配するものだが、筆者の実体験どおり、いなくなったらいなくなったで、多少レベルが下がることはあったとしても、それなりに回っていってしまうのが組織というものだと思う。筆者は続く第3章で、第2章で列挙していた問題などの具体例について、筆者がどのように対応したのかや当事者としての対処法などを紹介しているのだが、これらの具体例を見てみると、労働者には全く誠実な対応をしてこなかった会社側が、弁護士が出てきた途端に手の平返しで、ほとんどのケースで特に問題もなく、無事に事が解決してしまっていることに驚かされる。会社側にしてみれば、労働法に無知な労働者なら高圧的に言いくるめることができても、法律の専門家である弁護士では相手が悪いと観念してしまうのだろうか(もしかしたら、会社側も労働法に無知で、弁護士に言われて初めて法的に勝ち目がないと気付くこともあるのかもしれない)。 筆者はさらに第4章でも、非弁業者を利用した結果、どんな問題が起こって、それを筆者がどのように解決したのかの具体例や、非弁業者による退職代行が失敗するパターンを紹介したうえで、非弁業者によって不利益を被った方は、弁護士に相談するようにすすめている。筆者は『おわりに』で、本書は“退職のすすめ”でも、ましてや、“退職代行利用のすすめ”でもないとしつつ、「身体や心からのSOSのサインを見逃さないでください。そして、SOSのサインに気付けたときは、退職代行を使ってでも何でもいいので、会社から逃げてください。「たかが仕事」のために、命や健康を失わないでください。この本を通じてまず伝えたかったことは、これに尽きます」と結んでいる。 それにしても、ブラック企業問題といい、非正規雇用問題といい、発展途上国からの技能実習生・就労目的留学生問題といい、そして本書の退職代行サービスに依頼しなければ会社を辞められない問題といい、どうして日本の企業は、まるでモノを扱うがごとくに働く人びとの人権を軽んじる、こんな情けない存在に成り下がってしまったのだろうか? 

  • わかりやすい

    4.0
    ぷにぷに

    筆者の体験談、退職に困っている人の体験談が書いてあり。代行までの手順がわかりやすい。

  • 弁護士による退職代行の良書

    5.0
    K

    内容は非常に読み易くも興味深いものです。これから退職を検討されている方は勿論、企業の経営者にも参考になる本だと思います。僕は弁護士で退職代行サービスに関心がありますが、そういう目線からも非常に参考になりました。このような良書を執筆していただきありがとうございました。

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  • 乱読家 護る会支持!

    未払い給与・残業代の請求、パワハラ慰謝料の請求、損害賠償請求された時の対応などに対処してくれるらしい。 法の専門家がブラック会社と交渉してくれるのは、頼もしいですね。 でも、弁護士さんの手付金って数十万ときくので、結局、本人も会社も損をして弁護士だけが儲かるビジネスモデルのようにも思います。 本来は、行政が弱者保護の視点で、労基署の相談機能を強めたり、労基署の監督権限・執行権限を強めるべきではないやろか?? 続きを読む

  • ふたば✧喫茶店読書再開準備中

    理不尽な扱いを受けている相手に対して、無駄に労力を払う必要はない。正しく法の下に対処し、あるべき対応を取ってもらうことは、当然の権利であると思う。企業側の論理だけで、従業者が一方的に不利益を押し付けられる必要はない。いろいろと問題がある民間代行業者が横行する中、法の下に企業に対峙できる代行業者がいる事は心強いと思う。 このような代行業者が増えて行くのは良い事だが、使う側も本当にその代行が必要なのかどうかをしっかり考えて行かなければ、安易な退職に繋がって、最終的に良い結果を招かないだろう。 続きを読む

  • akanishi

    著者が弁護士であること、また家族の状況などが、はじめに書かれており、緊張して読んだ。  引き継ぎはしなければいけないが出社して上司同席のもとで行う必要はない(p98)など。 続きを読む

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