発売日 2020年04月07日(火)

お金の減らし方

著者名:森 博嗣 (著者)

¥880(税別)

ISBN:
978-4-8156-0423-3
サイズ:
新書
ページ数:
256
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・森 博嗣 

森 博嗣
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。

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  • お金はもっと自分の満足のために使いたい

    5.0
    こがねの いずみ

    お金の増やし方の本はよく見かけますが、『お金の減らし方』というタイトル。見た時は湯水のように使ってもまた入ってきて全然減らない‥となんとも羨ましい状態を妄想し、『他者のために使わない』と目にし、まあなんとケチな‥と憤慨(笑)し手に取りました。しかし読んでみたら実に面白かったです。根底にあるのは『お金は自分の欲しいものに使う。必要なものよりも、欲しいものを優先しなさい』。そのお金を得るための手段としての仕事について。著者のお金の使い方からみるモノの価値について。『お金がない』などつい言ってしまう言葉から見えてくる自分の本心について。読むたびに考えさせられました。高額セミナーの話や金融機関の営業は笑いました。元大学の先生だけに就職活動についての話もなるほどと思いましたし、お金や時間の使い方はどの世代にも参考になると思います。そして何より自分が何をしたいのか見つけたい方におすすめします。

  • やっかみ半分ながらも妙に納得させられ、最後にはヒザを打つからクセになる

    5.0
    腰痛人生

    森氏の著作は、どうもクセになる。  悠々自適でいいよなぁと、やっかみ半分で読みながらも、妙に納得させられてしまうからです。  これまで辛口にレビューさせてもらったこともあるけれども、結局また読んでしまう。  メンタル面の潜在的な自己バイアスや負帰還 (電子回路用語でスミマセン) への補正効果があるようです。  もちろん、多くの読者が収入1億円ってことはないでしょうから、そのまま真似できませんが、いったん固定概念から身を引いてみるヒントの連続です。本書の章立ては、お金ってナニ?その価値ってナニ?を論じながら、その増やし方・使い方に多くの気づきを与える進行具合となっています。 その教訓(?)を順を追って書いてみたい。まず、自分にとって価値のあるものに自分のお金使ってますか? と問題提起します。  その価値って、他人に支配されている価値じゃありませんか? というわけです。  たしかに全員スマホの時代。  他者承認に縛られるためにお金を使っている側面は否めません(たとえばインスタやフェイスブックの情報提供行為など)。  それを否定はしませんが、もうちょっと自分がどうしたいのか考えてもいいんじゃない?と、、、まったくそのとおりですね。  さらに、高価だから価値があるって勘違いしてませんか? と。   ものの価値は自分の欲求の大きさで決定するものでしょ、というわけです。  モノの価値に対する認識に再び問題提起します。  「自分がどう考えるか」。  この当然の基準がずいぶん欠如している世相のようで、、、。   たしかに、同調圧から同質性へと全員右へ倣えしてるような場面は多々あります。  要は「思考停止」ってことですよね。  思考が他人に左右されているうちは価値観も歪んでるかも、ってことでしょう。  なんだか、イジメやパワハラと根は同じような気がします。   他人から支配されるストレスから逃れるための自己防衛反応ですね。  森氏も同様のことを述べています。ならばそうするか、、、。  自分が成長すればそれだけお金の価値が上がる、なぜなら、同じ金額でより高い可能性を実現できるようになるから、というわけです。  なるほど、お金の価値っていうのは、自分の成長と相対化させたときに変わってくるんですね。  みなさんも1万円を2万円(の価値)にしましょうよ!よく、お金には代えがたい、って言うけれども、それは増えた価値を現金化できない、ってことかもしれません。  たとえば森氏は、鉄道模型を作り、それを走らせる設備を設営する、その”過程”で価値を後づけしている、と読めます。  材料費と工数、設備費にかかった金額に、それを楽しむ工程、過程で価値がどんどん加わっていくのでしょう。  どれだけ自分のために自分で楽しむか、、、お金の価値は自分の好きなことをやることにこそ依存しているといえそうです。  結果的に同じ金額に付加価値が加わる、ってことですね。   ただし、それはその場で現金に化けるわけではなくて、費やした金額の見返り(つまり価値)が事後的に増大するってことなのでしょう。  他人に依存して費やしただけの同じ1万円が、2万円になる道理です。過熱気味のネット社会に疑問を呈しています。  「いいね」症候群に見られるような承認欲求が過剰、という問題提起です。  たしかに、そうなると自分ってものがどこかに置き忘れられ、当然自分がどうしたいか、ってこともどっかに飛んでしまいます。  価値観への対価の追求どころではなく、お金は増やせないし減らすこともできません。  要は本書に流れる基本は「お金=自分」ってことです。  自分はどこにいますか、って自問し続けないと危険な社会なのかもしれません。  他者承認より自己肯定なのでしょうけれども、最近の自己肯定感ってのも怪しい。  他者からの承認が前提になっているように思えるからです。  森”流”に言うなら、自己肯定感より自己満足感。  そのための価値観を磨きたいですね。150頁あたりから始まる、仕事観についても参考になります。  仕事ができる、とは、効率よくお金を稼げること。  やりがいを求める若者が少なくないが、シンガリのような仕事も多いのは事実。  つまり、フロントにいない限り、そうは直接に感謝されない(設計開発など)わけです。  思ったとおりのフィードバックはないかもしれません。  しかしそれで社会貢献していることに変わりなく、ならば ”自分で自分を褒めよ” というわけです。  それがプライドですよね。  好きな分野に就職できても好きな仕事ばかりではありません、否、嫌な仕事のほうが多いかも(小生の経験からもそうです)。  だから感謝されない、やり甲斐がない、と短絡してはもったいない。  だれかに評価されることに期待するより自分で褒めれば、さきほどの自己肯定感は自己満足感となり、いろいろな価値(お金も含め)が上がってくることと思います。  「仕事というのは、嫌な思いをお金と交換する行為なのだ」、と森氏は喝破します。 不本意な思いをお金に換え、そのお金で自由を買えたらいいですね。  自分らしさはそこから始まります。  さすが元・大学教官、就職の様子もよくご存じで。165頁あたりで読み取ったのですが、好きなことを仕事にしないほうがよさそうですね。  だって、そのうち忙しくなって好きなことができなくなるに決まってます。  主観的な思いに拘泥するより「できること」を仕事にしたほうがよさそうです。  森氏ご自身がそうでした、やりたくもない小説家(つまり、できること)で結局は人生が変わったんでしょ?  こだわりすぎない程度がちょうどよい、ってとこでしょうか。  人生なかなか思った通りにはいかないもんですから、ならば決めつけない方が安心です。  そういう価値観も自分に貢献しますね、お金を増やすという意味でも。自分の価値観を磨こう。  それをお金の価値に相対化させたとき、お金の方が増えてくれる。  そう読みました。  で、そのために必要なこと。  それが勉強です。  森氏も述べているとおり、ここが重要ですね。  長い時間をかけ勉強する(といっても学術的に、というのではありません。  自分を客観視できる教養を得る、ということになりましょうか)。  そうでなければ、他者に振り回され続け、どんどん時間が過ぎるばかりです。  時間もお金です。蛇足ですが、本書を読みながら、ちょっと気づいたのは、「あなた」という語りかけ表現がこれまでより多いような気がします。、、、あぁ、また真空管アンプ作りたいなぁ、こんどは一から設計してやってみようかなぁ、、、そう思った次第で(個人的かつオタクっぽい感想で恐縮)。

  • お金と分業と自己満足

    4.0
    kung-fu

    ランキング上位に上がっていたので読んでみたところ、理論的な自慢が長くクセが強いものの、まれに考えさせられる文が見られた良書。仕事は相手の需要を満たすことである、との主張がある。コロナウィルスで金銭的不安が高まる中、このタイトルで出版したのは見事な仕事だと思った。また、お金は分業を成立するためにある。つまるところ、自分が満足することとそれ以外のことを見極められたなら、より良くお金を使えるということである。

すべての33つのレビューを表示

  • akira

    Kindleにて。 相変わらずの煽り気味なタイトル。だが、読み終わるとその真意には読者の価値観への優しい提案があることに気づく。 本書で繰り返し語られているのは、本当に自分が欲しい物に対してお金を使う大切さ。そして本当に欲しいものとは何かということへの提案。好きなもの、好きなことをする時間を大切に。今の自分は読書する場と時間が大事だなぁ。はやく戻ってきてほしい。 「自分が好きなものは、いずれ活かされる」 続きを読む

  • はじめ

    楽しみにしていた森博嗣の新刊。お金の増やし方についての執筆依頼だったそうだが、本タイトル。相変わらず天の邪鬼なところが良い。▼お金はあくまで自分が欲しいものを実現するためのツール、価値そのものではないということを改めて気づかされた。であるから、お金は増やすものではなく、積極的に減らしていき(消費していき)、価値あるもの(=自分が満足する状態)を獲得していこうということ。良き人生を送るためには、今一度自分が何を欲しているのか…しっかり明確にした上でお金と付き合っていくのがベターかなと感じた。 続きを読む

  • えいなえいな

    まさしく森博嗣という感じの本でした。書かれていることは毎回同じなのですが、テーマによってアプローチが違う感じですね。僕はお金に関しては本当にダメ人間なので今回は特別に刺さりました。まさしく必要なものだと言っていろいろ買ってしまう人間なのです。これからはもっと自分が欲しいかどうかにこだわって買い物をしてみようと思いました。 続きを読む

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