
他人の期待に応えない
ありのままで生きるレッスン
あなたはあなたのままでいい
年間200人、合計4000人以上のがん患者を診てきた精神科医が伝えたい、肩の荷を下ろし人生を豊かにするレッスン。
日本ではまだあまり知られていない、がん専門の精神科医「精神腫瘍医」。
絶望と向き合うがん患者さんたちの心に17年以上寄り添ってきた著者は、
人が心を苦しめているとき、大きく2つの原因があると説きます。
1つは素の自分を押し殺し、他人の期待に応えようとばかりしてしまうこと。
もう1つは、怒りや悲しみなど、負の感情を押し殺しふたをしてしまうこと。
「素の自分を許してあげる」
「他人の期待に応えない」
「悲しい時はしっかり悲しみ、しっかり落ち込む」
常に不安や焦燥感悩まされている人へ
本書で人生を豊かにするレッスンをしましょう。
目次
第1章 〝幻想〟が人生後半の心を苦しめる
なぜミドルエイジクライシスに陥ってしまうのか
子供の頃は何にでもなれた
井の中の蛙であることを知る
将来に対する万能感
「自分は成長し続けられる」という〝幻想〟
〝幻想〟にしがみつき続けることの危うさ
社会的に成功すれば幸せになれるという〝幻想〟
若い頃には〝幻想〟を持つことが必要だった
スティーブ・ジョブズが富を重要でないと言った理由
ヘルマン・ヘッセの詩が教えてくれること
強い父親でなくていい
さあ、新しい人生の旅に出よう
第2章 しっかり悲しみ、しっかり落ち込む――負の感情が折れない心をつくる
「死」を考えないようにする現代の病理
今日生きていることに感謝する
ミドルエイジクライシスとは徐々に何かを失っている状態
強そうに見えるものは弱い
いかに喪失と向き合うか?
正しく怒るコツ
正しく悲しむコツ
ミドルエイジクライシスの喪失と向き合うコツ
死のイメージを大切にする
「死」との向き合い方
死に至るまでの苦しみへの対策を知っておく
先送りしていた人生の課題を解決する
「魂の死」を自分の世界観に位置づける
〝幻想〟の手放し方
死生観を自分の人生に位置づける
第3章 他人の期待に応えない――自分の「want」に従う
社会的に成功しても幸せにはなれない
立派な外科医になるという〝幻想〟
「want」の自分と「must」の自分
問題の9割は親との関係
親に認められなければいけないという〝思い込み〟
「周りに評価されたい」は危険
自分を縛っているものは何か?
現代人の多くが、心がさびてしまっている理由
ありのままの自分を肯定できること
自分が何者なのかが分からなくなる
「自分の道が見つかった」という錯覚
中年期の危機
成功しても不幸せな人、地位もお金もなくても幸せな人
ミドルエイジクライシスは人生のチャンス
ちょっとずつ反抗してみる
must をアンインストールする方法
「must」の自分から感性を解放する
小さなところから「want」の声を聴く
「私は人間になった」
第4章 自分は自分のまま生きると決める――自己肯定の先にある愛のある人生
自分を許せると、他人も許せる
自分を縛る「過去の自分」を捨てる
人生の優先順位を見直す
愛に目覚める
それでも自己肯定できない人のために
「want」で生きると、いつのまにか人が集まりだす
老いることを恐れなくていい
第5章 「今」を生きられないと世界がくすんで見える――その瞬間を楽しむ
ニーチェの『ツァラトゥストラ』の言説
理性を緩めれば、感性が息を吹き返す
「罪悪感」という〝幻想〟から解放される
心がよみがえる瞬間
富士山のいとおしさに気づく方法
なぜマインドフルネスが注目されるのか
心で聴く音楽
アスファルトに咲くタンポポを美しいと思えるか?