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ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~

安田均とグループSNE:著者


■伝説の名作を手に、今ふたたび冒険の旅へ――

1984年――まだコンシューマゲーム機に
「ロールプレイングゲーム」という概念が持ち込まれていなかった時代。

多くの若者たちが困難な冒険へと旅立っていった。一冊の本を手に……。

ある者は魔法使いの迷宮へ、またある者は危険と退廃に満ちた盗賊都市へ。
そしてまたある者は混沌の要塞へ。

そこで綴られた冒険譚は色褪せることなく、
むしろ時の流れを経て唯一無二の輝きを放つ――!

今、時代を超えた名編に加えて、
初の邦訳となる「火吹山の魔法使いふたたび」を新規収録。

全5冊からなる究極のコレクション・ボックス、堂々の刊行!

【収録作品】

今回のコレクションに収録される作品は、ぜんぶで5編。

いずれもシリーズの創始者であり、現在はレジェンドとして世界に知られる
「スティーブ・ジャクソン」と「イアン・リビングストン」の筆によるもの。

両名の共著となる「火吹山の魔法使い」を筆頭に、2作品ずつ巨匠の作品世界に浸ってもらえる。

また、表紙やイラストも初期に好評だったものをメインとし、当時の雰囲気を伝える。

■火吹山の魔法使い

シリーズの原点にして最初の作品。

スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンによる共著で、
本作の爆発的なヒットが1人で遊べるRPGたる「ゲームブック」というジャンルを確立した。

■バルサスの要塞

シリーズ第2弾として「火吹き山」の基本システムを踏襲しつつ、
新たに「魔法」の概念が導入された。

劇的な効力を持った魔法。

どの魔法を選んで旅立つか。冒険開始前から運命の選択は始まっている。

■盗賊都市

「盗賊都市」の異名を持つ悪名高き港街
ポート・ブラックサンドを舞台にした都市型アドベンチャー。

任務の達成段階に応じて、物語の舞台が移り変わっていく。

本シリーズの世界観を鮮やかに描き出した名編。

■モンスター誕生

既存作品と視点を変え「モンスター」側を描いた異色作。

たんに立場が逆転しているのみならず、読み進めていくことで
「自分が何者であるのか」が徐々に把握できるようになる演出が秀逸。

■火吹山の魔法使いふたたび
「火吹山の魔法使い」の続編でありながら、邦訳がなかった幻の名編。

今回が初邦訳となる。

火吹き山に至る過程までもが緊迫感をもって描かれる。

■ファイティング・ファンタジーとは?

イギリスのクリエイターである
「スティーブ・ジャクソン」と「イアン・リビングストン」の両名による
書籍シリーズで、本を読み進めながらさまざまな選択を重ね、
先の見えない結末へと至る物語。

このシリーズは世界中で大反響を巻き起こし、
本国であるイギリスはもちろんのこと、各国で人々の記憶に刻まれる作品となった。

このファイティング・ファンタジーの後を受けて、
玉石混交さまざまな類書が生まれてきたが、
本シリーズならではの魅力を以下に挙げる。

●豊富かつ大胆な選択と、意外性に富んだ展開
暗い迷宮に張り巡らされた罠、敵か味方かもわからぬ奇妙な人々、
得体の知れない未知の食物――旅の中で冒険者を待ち受ける数々の危難。

それらにどう対処していくのかが運命を分かつことになる。

本シリーズでは、そうした運命の分かれ道が「選択肢」という形で提示される。
中には読み手が思いつかないような機知に富んだものもあり、予想だにしない劇的な展開をもたらすことも。

●1人で遊ぶRPGとしての絶妙なバランス

本シリーズの源流にあるコンセプトは「1人で遊べるRPG」であり、
それゆえに旅の途中で遭遇する敵は、それぞれ固有の「数値」や「能力」を持つ。

プレイヤーの分身たる冒険者も能力数値を有しており、敵との戦闘はもとより、
過酷な環境や罠などによって次第に体力を消耗していく。

本シリーズはこうした「ゲーム」としての数値設定が絶妙であり、
変化してゆく数値に一喜一憂する楽しみも魅力の1つと言える。

●緻密な描写で独特の雰囲気を醸し出す文芸性

文字を主体として冒険を描く本書では、あらゆる情報が文章を通じて表現される。

本格的なファンタジーとして描かれるその世界観は、
後年のコンピュータゲームのようなパステルカラーに彩られてはおらず、
重厚かつ濃密で、ときに猥雑ですらある。

そうした独自の世界観を描き出す表現力があるがゆえに、本作は不朽の名作として輝き続けている。

定価:8,250円(本体7,500円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年7月16日(金)
  • ISBN:978-4-8156-0695-4
  • サイズ:B6判
  • ページ数:1416
  • 付録:その他1(0)
  • 火吹山の魔法使い

    シリーズの原点にして最初の作品。スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンによる共著で、本作の爆発的なヒットが1人で遊べるRPGたる「ゲームブック」というジャンルを確立した。

  • バルサスの要塞

    シリーズ第2弾として「火吹き山」の基本システムを踏襲しつつ、新たに「魔法」の概念が導入された。劇的な効力を持った魔法。どの魔法を選んで旅立つか。冒険開始前から運命の選択は始まっている。

  • 盗賊都市

    「盗賊都市」の異名を持つ悪名高き港街ポート・ブラックサンドを舞台にした都市型アドベンチャー。任務の達成段階に応じて、物語の舞台が移り変わっていく。本シリーズの世界観を鮮やかに描き出した名編。

  • モンスター誕生

    既存作品と視点を変え「モンスター」側を描いた異色作。たんに立場が逆転しているのみならず、読み進めていくことで「自分が何者であるのか」が徐々に把握できるようになる演出が秀逸。

  • 火吹山の魔法使いふたたび

    初代「火吹山の魔法使い」の続編でありながら日本語での展開がなかった幻の名編。今回が初邦訳となる。たんなる迷宮探索ではなく、風雲急を告げる中、火吹き山に至る過程までも含め、全編にわたる冒険が緊迫感を持って描かれる。

  • ファイティング・ファンタジーとAFF

    かつて「ゲームブックの遊び方」でFFゲームブックを精密に分析した安田均氏が、今回の作品の解説とRPG『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版(AFF2e)』を紹介する小冊子。書き下ろし。

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