ファイティング・ファンタジー・コレクション~レジェンドの復活~
完全受注生産
巨匠の最新作から幻の一篇まで
伝説のファンタジーゲームブック降臨!
1984年――まだコンシューマゲーム機に
「ロールプレイングゲーム」という概念が持ち込まれていなかった時代、
1冊の本が世界を席巻した。
「一人で遊べるRPG」として作られた「ゲームブック」は多くの若者を魅了し、
その始祖たる「ファイティング・ファンタジー」は
最高位のブランドとして数々の名作を世に残してきた。
いま30年の時を超え、新旧の名作をお贈りする。
歴史に残る名著5冊+貴重な解説書、
さらには各作品専用のアドベンチャーシートを
豪華化粧箱に収録したコレクター必携のボックスセット!
【セット内容】
ゲームブック5冊
『死の罠の地下迷宮』
『危難の港』
『サイボーグを倒せ』
『地獄の館』
『魂を盗むもの』
解説書
雑誌『ウォーロック』監修を務めた安田均氏による書き下ろし解説。
アドベンチャーシート(全5枚)
豪華化粧箱
【収録作品】
シリーズの始祖である巨匠2人の傑作を中心に構成。
未邦訳のままに終わった幻の作品から、巨匠の新作まで、
厳選された名作を収録!
今回のコレクションに収録される作品は5編。
シリーズの創始者であり、現在はゲーム界の巨匠として世界に知られる
「スティーブ・ジャクソン」と「イアン・リビングストン」の作品を2作品ずつ。
2017年に発表されたばかりの新作も含めた洗練されたラインナップ。
さらに、かつて日本で展開されていたシリーズは33作品目で途絶えてしまったが、
今回は幻の「34作目」を収録。
20以上年前に途絶えてしまった「夢の続き」をお届けする。
■死の罠の地下迷宮
いまだかつて誰も生還したことがない「死の罠の地下迷宮」――
サカムビット公が統治する都市「ファング」を舞台に、
未踏の迷宮へと挑む勇敢なる者たちの試練を描く。
タイトルが示すように迷宮内は「死の罠」に満ちており、
凶悪なトラップがいたるところに張り巡らされ、
多くの難敵が待ち構えている。
シリーズ序盤に発表された作品であり、きわめて高い知名度を誇る名作。
■危難の港
2017年に発表された最新シリーズの第一作で、
巨匠イアン・リビングストンが20数年ぶりに
アランシアを描いたことで注目を集めた話題作。
物語はシルバー川に面した河港「チャリス」から始まるが、
やがて冒険の舞台は‘盗賊都市’ポートブラックサンドなど
広大な地域へと広がっていく。
巨匠みずからが作り出したアランシア世界の魅力を
余すところなく披露し、ファンサービスにあふれた一篇。
■サイボーグを倒せ
つねに新しい分野を切り開いてきた
スティーブ・ジャクソン氏の筆による
「スーパーヒーロー」という、
シリーズ中では他に類を見ないテーマの作品。
タイタン・シティを舞台に、犯罪や災害から人々を守るヒーロー
「シルバー・クルセイダー」の活躍を描く。
シリーズ中でも異色の題材を再現すべく、
「手がかり」「超能力」「英雄点」など
独自のルールが多く盛り込まれている。
■地獄の館
これもまたスティーブ・ジャクソン氏による作品で、
「現代」「ホラー」という題材に挑んだ意欲作。
豪雨の中、事故で車を失ってしまった主人公は、
奇妙な洋館へと迷い込む……。
本作では独自の数値として、
主人公が許容できる「恐怖」の限界を表した
「恐怖点」を導入。
体力点の管理などと並行して
この数値の上昇を極力抑えながら、
館に隠された真相を解き明かさねばならない。
■魂を盗むもの
シリーズ第34作目であり、
過去に日本で展開されていた
ファイティング・ファンタジー全33作品の
「次の1本」にあたる作品。
日本におけるファイティング・ファンタジーの系譜、
その再開という思いを込めての選定となる。
タイタン世界全土を脅かす暗黒の魔術師モルドラネス。
その脅威を排除するべく、
嵐の海に浮かぶ孤島「絶望の島」での冒険が繰り広げられる。
■ファイティング・ファンタジーとは?
イギリスのクリエイターである
「スティーブ・ジャクソン」と「イアン・リビングストン」の両名による
書籍シリーズで、本を読み進めながらさまざまな選択を重ね、
先の見えない結末へと至る物語。
このシリーズは世界中で大反響を巻き起こし、
本国であるイギリスはもちろんのこと、各国で人々の記憶に刻まれる作品となった。
このファイティング・ファンタジーの後を受けて、
玉石混交さまざまな類書が生まれてきたが、
本シリーズならではの魅力を以下に挙げる。
●豊富かつ大胆な選択と、意外性に富んだ展開
暗い迷宮に張り巡らされた罠、敵か味方かもわからぬ奇妙な人々、
得体の知れない未知の食物――旅の中で冒険者を待ち受ける数々の危難。
それらにどう対処していくのかが運命を分かつことになる。
本シリーズでは、そうした運命の分かれ道が「選択肢」という形で提示される。
中には読み手が思いつかないような機知に富んだものもあり、予想だにしない劇的な展開をもたらすことも。
●1人で遊ぶRPGとしての絶妙なバランス
本シリーズの源流にあるコンセプトは「1人で遊べるRPG」であり、
それゆえに旅の途中で遭遇する敵は、それぞれ固有の「数値」や「能力」を持つ。
プレイヤーの分身たる冒険者も能力数値を有しており、敵との戦闘はもとより、
過酷な環境や罠などによって次第に体力を消耗していく。
本シリーズはこうした「ゲーム」としての数値設定が絶妙であり、
変化してゆく数値に一喜一憂する楽しみも魅力の1つと言える。
●緻密な描写で独特の雰囲気を醸し出す文芸性
文字を主体として冒険を描く本書では、あらゆる情報が文章を通じて表現される。
本格的なファンタジーとして描かれるその世界観は、
後年のコンピュータゲームのようなパステルカラーに彩られてはおらず、
重厚かつ濃密で、ときに猥雑ですらある。
そうした独自の世界観を描き出す表現力があるがゆえに、本作は不朽の名作として輝き続けている。