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人間にとって教養とはなにか

橋爪 大三郎:著者

「答えのない問題」に立ち向かう力を磨く、
橋爪流・大人のための学び方。

コロナウイルスの世界的な蔓延によって、
日本国内でも全国の小・中・高校の休校、大学は新学期の授業開始を延期、という状況が続き、
学生のみならず大人も、ひとりひとりが主体的に学ぶこと、「個」としての学びの重要性に改めて気づいたといえる。

現役社会人のみならず、仕事の第一線から退いた人にとっても、
自分の時間をいかに有効に使って、「学び」に費やすか、というのは非常に重要だ。

人はなぜ学ぶのか? いかにして学び、何を得るべきか?

現代の「知の巨人」橋爪大三郎が教える、大人のための学び方。

第1章 人は自然と「思い込む」もの

●「問題」には2種類ある
・答えは1つ、じゃない
・正解は刻々と変化する
・社会は「異論の積み重ね」
・常識を疑うことからはじめよう

●学校に騙されてはいけない
・学校教育で考える力は身につかない?
・学校はサービス業である
・私の都合で使えばいい

●学校の勉強は、いつ役に立つのか
・人生の選択肢を広げる「国語」
・合理的思考の礎「算数」
・モノの性質を把握する「理科」
・権利の使い方を知る「社会」
・学校の勉強はここで役に立つ

●他人の頭で生きることはできない
・頭のよしあしなんて、存在しない
・ヘンな考え方のくせはつく
・自分に合った問題を選ぶ

●教養とは有事にそなえるもの
・「今まで人間が考えてきたことのすべて」=教養
・「ルーティン以外の問題」をどう考えるか

●「教養がある」とはどういうことか
・すべての人が「思い込む」
・おしゃれと教養は似ている

第2章 「わかる」とはどういうことか

●大人になって、何を学ぶか
・「情報収集」は勉強じゃない
・「技術の習得」も勉強じゃない
・勉強は何かの生産につながるもの

●なぜ、勉強が嫌いになるのか
・競争試験が諸悪の根源
・「学校歴」には意味がない
・学ぶ楽しみは取り戻せる

●「知る」とは新しい世界に加わること
・言葉に出会ったヘレン・ケラー
・偉人の叡智は「イチローのヒット」である
・ヒットの次は、ホームランも見たくなる

●大人として最低限、わかっておくべきこと
・「大人の教養」チェックリスト

【政治】
・民主主義の要は参政権
・選挙は競馬である
・憲法と基本的人権

【経済】
・経済の原則「契約の自由」
・社会を知ることは、人生について考えること

【文学】
・文学は人間関係の補助線

第3章 本で学ぶ

●本で学ぶとはどういうことか
・一冊読み切るのが大変な理由
・あらゆる解釈に触れる魔法

●ひとつなぎの人間の叡智
・人以外からの学びの道を開いた
・やがて学問が生まれた
・すべての人に開かれた「図書館」が生まれた

●読むのが苦手な人のための読書入門
・あらゆる学びの基本
・まずは、実用書から始めよう

●「古典」の解説書を読む
・オリジナルに触れてみる
・時間の洗礼を経ると、古典になる
・著者は命がけで書いている
・読むべき解説書との出会い方
・問題解決能力が高まる古典の読み方

●知識は人に伝えるほど薄まる
・「伝言ゲーム」にはまってはいけない
・ケインズが本当に言いたかったこと

●読書の幅の広げ方
・自分にぴったりの「読書コンシェルジュ」をもつ
・サークル活動のすすめ

第4章 辞書・事典で学ぶ

●国語辞書で学ぶ
・結局、辞書がいちばん早い
・語彙の幅は、思考の幅

●なぜ、英語を学ぶのか
・翻訳AIがあれば、英語はいらない?
・母国語の枠組みから飛び出そう
・数字は唯一、正しさを示せる尺度
・「水=water」は本当か?
・「国民」「人民」「臣民」?
・外側から日本語を眺めてみる
・「逆引き」勉強法
・言葉のなりたちから見えてくるもの

●「権威」を使いこなす
・事典は「ものを考える土台」
・紙の事典でしか得られないこと

●事典で遊ぶ
・一冊の百科事典から広がる世界
・権威は、自分のために使う

●百科事典をつくった啓蒙思想
・「すべての知識は、人間のものである」
・「理性」に光を当てた大慧眼
・学問の源泉の誕生

第5章 学びの補助ツールを活用する

●玉石混淆のネットをどう使うか
・ネット情報は噂話である
・「みんなが興味のあること」はわかる
・ニュースサイトには偏りがある
・事実を調べるには最適
・SNSはトレーニングの場
・オンライン講義の効能

●人からしか学べないこと
・「できる人」はサンプルになる
・すべての出会いは学びである
・友人とは、違いで結びつく
・「人からの学び」を血肉にする

第6章「深い人」に変わる本物の教養

●理系と文系は本来、混然一体
・日本は後進国?
・中学数学を学びなおす

●教養の正しい身につけ方
・教養の3条件
・人として生きる
・「本物」に触れる
・すべての本は「攻略本」
・教養は自分のためのもの

●パターンのないところにパターンを見出す力
・考えないために暗記する
・考えるべきことを暗記してはいけない
・予想外のことに出会い続ける

●誰もが自由に学べる時代
・「学ぶ必要がない」なんてことはない
・学びを光に変える
「答えのない問題」に立ち向かう力を磨く、
橋爪流・大人のための学び方。

コロナウイルスの世界的な蔓延によって、
日本国内でも全国の小・中・高校の休校、大学は新学期の授業開始を延期、という状況が続き、
学生のみならず大人も、ひとりひとりが主体的に学ぶこと、「個」としての学びの重要性に改めて気づいたといえる。

現役社会人のみならず、仕事の第一線から退いた人にとっても、
自分の時間をいかに有効に使って、「学び」に費やすか、というのは非常に重要だ。

人はなぜ学ぶのか? いかにして学び、何を得るべきか?

現代の「知の巨人」橋爪大三郎が教える、大人のための学び方。

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年1月6日(水)
  • ISBN:978-4-8156-0750-0
  • サイズ:新書
  • ページ数:264
  • 付録:-

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著者紹介

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう)

1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学名誉教授。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、社会学者・大澤真幸氏との共著に、『ふしぎなキリスト教』(新書大賞2012を受賞)などがある。

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