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「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない

坪田信貴:著者

●お母さん・お父さんのちょっとした言葉が、子どもの将来を狭めている
「人に迷惑をかけるな」「勉強しなさい」「やる気あるの?」。子育てをしていると、ついつい使ってしまう言葉ですが、実は心理学的に子どもにとって逆効果になっていることがあります。たとえば、「人に迷惑をかけるな」は海外で子育てには使われません。むしろ、「困っている人がいたら助けよう」という言葉のほうが強調されます。一方、「人に迷惑をかけるな」といわれると、自粛してしまうように育ちます。だったら、どうしたらいいの?という疑問に、坪田先生が実例と心理学を用いて、グローバル時代・AI時代の子育てを解説します!

●学年ビリでも1年で慶應に合格できた魔法の言葉は?
坪田先生は、とにかく人に自信をつけるのが上手。「坪田塾」でも、学年ビリの生徒を難関大学にストレートで合格させるなど、可能性を引き出しています。「勉強」「しつけ」様々な分野で、自分で考えて動ける子、自分から勉強する子を育てる魔法の言葉が満載です。

●例
【やる気を出してもらいたいときは?】
×「やる気あるの?」「やる気ないならやめたら」
〇「(やる気がなさそうに見えても、ノートを広げていたら)やる気出してるじゃん!」

【勉強しない時は】
×「勉強しなさい!」
〇「勉強すると、こんなふうになれるよ」

●SNS時代に迷えるお母さん・お父さん必読!

今は子育てがしにくい時代。本当はのびのびと子育てがしたくても、ままならず、子どもを外に連れていくときも「誰かに迷惑をかけていないか」と親自身が心配しながら歩いていることがあるのではないでしょうか? また、子育てに関する情報もさまざまで、何をとりいれたらよいのかと振り回されることがあるのではないでしょうか? 今の時代子育てに正解はありません。でも大事なのは「お子さんの将来にとってどうか」ということ。坪田先生のメッセージは、子育てに悩むお母さん・お父さんが元気になること請け合いです。

【目次】

序章 日本人の多くは、可能性をつぶす「呪い」をかけられている
「マクド」と「マック」どっちが正しい?―― 親の言葉が「思考と認知」をつくる
大人への言葉かけだって、将来を左右する
親の反応によって、子どもの行動は変わる
AI・グローバル化と、日本人の呪い
フィア・アピールより、ワクワクを引き出す声かけ
言葉を変えてバージョンアップを
「拮抗禁止令」と「13の禁止令」
親は完璧でなくていい
時代はティーチングからコーチングへ

第1章 「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない -- 「自分から動けない」をつくる呪い

【生きづらさを助長する】
×「人に迷惑をかけるな」
〇「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」
「迷惑をかけるな」と子どもに教える国は、日本くらい
日本の生きづらさの原因 「迷惑をかけるな」の病理
クソリプ問題と自己責任論
レストランで走り回っている子どもをどうするか
「何をしても責められる社会」を変えていく

【「失敗させてくれる環境」が挑戦心を育てる】
×「水たまりがあるからよけなさい」
〇 入った後で「ぬれちゃったね」
100点のテストは最悪!?
優秀な子のお母さんは、みんな天然ボケ
見守る難しさを感じたら、子どもの目線を体感してみよう

【グローバル時代の金銭感覚を育てる】
×「欲しいものはお小遣いを貯めて買いなさい」
〇「欲しいものがあったらプレゼンして」

お金を渡す側の事情も正直に伝える
お小遣いは何につかうべきなのか

第2章 「今忙しいからあとで」 ――「自分の気持ちを伝えられない」をつくる呪い

【夢よりも価値観に気づいてあげよう】
×「将来なりたいものないの?」
〇「こういうことするのが面白いんじゃない?」

【「考えない子」を育てる言葉】
×「黙って言うことを聞け」「口答えするな」
〇 本当の要求を探る質問をする

【仕事と子育てをうまく両立】
× 「大人同士の会話に入るな」
〇 「ちょっとだけ挨拶してみる?」仲間に入れてあげる

【うまくいっても満足できなくなる】
×「ほめられて調子にのるな」
〇 調子にのるくらいほめてみる
Beingでほめることが心のセーフティネットになる

【役割で自信を失うこともある】
× 「お兄ちゃんだから我慢しなさい」
〇 家族の中での役割より、個性を重視

【親も子どもも納得のいく伝え方】
× 「いま忙しいからあとで」
〇 忙しい状況を具体的に説明

【「交渉」ではなく「ルール」にすることでうまくいく】
× 「早くしなさい」
〇 早くするべきときのルールを決め、習慣化する

【子どもだって嘘はわかる】
×「勝手にしなさい!」「もう知らないからね」
〇 本音を伝える

×「あなたのためを思って言っているの」
〇 状況を素直に伝える、弱みを見せる

【大人になりたくない子が育つ】
× 「ママが我慢するからいいよ」
〇 「ママはこんなにラッキーなんだよ」

【親子関係を上手に保つ】
×「今日は学校どうだった?」の反応からわかること
〇 今日はドッジボールをやったの?
「別に」ばかりの思春期に、親子の信頼関係を取り戻す

第3章 「うちの子なんて……」 ―― 自信を失わせる呪い

【アピール上手でグローバルに通用する子を育てる】
×「愚息が」「うちの子なんて」
〇「この子はこれだけはうまいのよね」

【〇〇できない子は言葉がつくる】
× 「この子はいつも~なのよね」
〇 「今回は~だったね」
張しないで話せるかな」と解決策を考えていく。そうすれば、呪いになりません。望ましい人生に向けて行動していけるようになります。

【親子関係を見直そう】
× 矛盾したメッセージを伝える
〇 ダブルバインド、「人生脚本」に気づく
親からのメッセージで「人生脚本」が作られる
「いいかげんにしなさい!」と言いたくなったらチャンス

第4章 「勉強しなさい」「集中しなさい」―――やる気を失わせる呪い

【具体的でないと子どもが動かない】
×「勉強しなさい」
〇「この計算、練習してみない?」

【教える側は根気が必要】
× 「何回言ったらわかるの?」
〇 やるべきことのイメージを共有

【子どもの習慣を変える】
×「もうスマホはやめなさい」「いいかげんにゲームはやめなさい」
〇 ルールを一緒に作る
「課題をやったら、欲しいものを買ってあげる」はOKなのか

【効果がない叱り方】
×「やる気ないの?」
〇「すごいやる気あるじゃん!」

【効果がない叱り方】
×「集中しなさい!」
〇 集中できない要因を取り除く

【具体的でないと子どもはわからない】
×「片づけなさい!」
〇「元あった場所に戻そうね」

【具体的でないと子どもはわからない】
×「ちゃんとしなさい」
〇「ちゃんとしてい

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年7月6日(火)
  • ISBN:978-4-8156-0760-9
  • サイズ:新書
  • ページ数:240
  • 付録:-
  • 「あなたは〇〇が苦手だね」と言うと、本当に苦手になります。

  • 人格に影響を与える「拮抗禁止令」の1例

サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

著者紹介

坪田塾塾長。心理学を駆使した学習法により、これまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」、多くの生徒の偏差値を急激に上げてきた。――一方で、起業家としての顔も持つ。また、人材育成、チームビルディングの能力が多くの企業から求められ、マネージャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業の社外取締役も勤めるなど、活躍の場は枠にとらわれない。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。――著書に映画化もされて大ベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』のほか、『人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書』『バクノビ 子どもの底力を圧倒的に引き出す339の言葉』『どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法』ほか多数あり。

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