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いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか

立花隆:著者

2021年に惜しくもこの世を去った、知の巨人・立花隆。
彼の多大な著作を参照し、
生涯追い続けた「人はどこから来てどこへ行くのか」のエッセンスを凝縮しました。

人間とは何か、死とは何か、生とは何か、人生とは何か?
そして人生をよく生きるための姿勢、考える技術とは?

若い読者にとってはこれからの人生を生きる指針に。
立花隆を知らない人にとってはその思索の旅を知る玄関に。
立花隆ファンにとってはその独自世界を振り返るアルバムに。
それぞれの読者に合った味わい方ができます。

冒頭解説に池上彰、装丁画に羽賀翔一を迎えて出来上がった
21世紀版「君たちはどう生きるか」ともいえる一冊です。2021年、惜しくもこの世を去った知の巨人・立花隆。
彼が全生涯をかけて追ったテーマは、
人はどこから来てどこへ行くのか……?

人間とは何か、生死とは何か、人生とは何か?
そしてよりよい人生のためには
どう生きればよいのか?どう考えればよいのか?

知の巨人の思索の旅と、読者へのメッセージを一冊に凝縮。
池上彰の解説とともに贈る「21世紀の君たちはどう生きるか」

生きるとは、旅すること。考えること。冒頭解説:池上彰

第1章 人間ってなんだろう?
・自分を知るために、人間とはなにかを知りたい
・人間は関係性のなかにある
・わたしとあなたの多様性
・人間の関係性はどうして育まれたのか?
・人間が生き延びられたのは、おそろしい本性があったから!?
・人間の基本的欲求は知識欲
・知識欲は人間だけのものなのか?
・人間と動物の考える力の差
・考えるのをやめられない人間
・人間は何を知りたいのか?
ほか

第2章 死ってなんだろう?
・死とはなにかは大事なテーマ
・死を知るには、学ばなくてはいけないことが多すぎる
・そもそも生物学は寿命のことをわかっていない
・少なくとも人間は死を避けられない
・死はやっぱり怖い
・死はどうして怖いのか?
・だれも死のことを知らないから怖い
・死の恐怖に哲学は勝てるか?
・死の恐怖に宗教は勝てるか?
・死が怖くないというのも怖い
ほか

第3章 人はなぜ生きるのか?
・自殺はいけないことなのか?
・「この世は生きる価値がない」なんてない
・生きる目的を考えた哲学者
・生きるのは生きるためとしか言いようがない
・生きるのは死なないためとも言えるかもしれない
・目の前を生きる以外にない
・生きて目の前をウォッチできる喜び
・ぼく自身の生きる理由
・生きないという権利もある
・ただ問い続けるしかないのだ

第4章 人はどう生きるのか?
・精神まで老けてはいけない
・悩み続き、失敗続きでもいいじゃないか
・とはいえ失敗を避けるためには?
・ぼくの人生は悩みにあふれていた
・ぼくの人生は旅の生涯でもあった
・移動が人間を進歩させる
・空海の旅
・旅の価値、人生の価値は成り行きにある
・成り行きが有効な理由
・わからなくてもいい、がむしゃらであれ
ほか

第5章 考える技術
・基本的姿勢はソクラテスから変わらない
・ソクラテスが悩んだこと
・ソクラテスはどうしたか?
・ソクラテスが手に入れた「無知の知」
・対話には重要な「批判」がある
・科学の世界にも「批判」がある
・科学的思考とは、シンプルに考えること
・シンプルに考えるとはどういうことか?
・シンプルがカオスになり、またシンプルに戻る
・迷宮入りしない問題設定の作法
ほか

第6章 いまを生きる人たちへ
・現代を心して生きよう
・明けない夜はこれまでなかった
・人間は時代から逃げられない
・時代を甘んじて受け入れる強さを持とう
・それでも歴史を学ぶ意味
・現代はたいへんだが、でも大丈夫
・現代は知的におもしろい
・どうして現代はおもしろいのか?
・現代が戦う相手とは?
・科学も自然も味方につけて
ほか立花隆の膨大な著作のなかから
厳選したテキストをダイジェストで収録。

彼が終生追い続けた
人間とは何か、死とは何かを振り返り
そこから「ではなぜ、どのように生きるか」を
学んでいく一冊となっています。

書籍の冒頭、立花隆の思索世界にいざなう解説文は
同じくジャーナリストである池上彰氏による書き下ろしです。

この本を読めば見えてくる、
限られた人生の正しく、楽しく、おもしろい生き方。

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2022年11月5日(土)
  • ISBN:978-4-8156-1716-5
  • サイズ:新書
  • ページ数:200
  • 付録:-

著者紹介

ジャーナリスト、作家。1940年長崎県生まれ。1964年東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋新社入社。1966年退社し、翌年東京大学文学部哲学科に学士入学。在学中から文筆活動を始め、宇宙科学から生命科学、宗教から政治まで、幅広い執筆活動を続けた。主な著作に『田中角栄研究』『宇宙からの帰還』『青春漂流』『臨死体験』など。東京大学や立教大学では教鞭も取った。2021年4月30日、急性冠症候群のため死去。享年80。

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