

稼ぎ方2.0
「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代
「日本の部長クラスの年収は、タイよりも低い」
経済産業省が2022年5月に発表した「未来人材ビジョン」という報告書が衝撃的な事実を明らかにし、各メディアをにぎわせた。
たとえあなたが会社員であっても、1社に勤めながら同時に別キャリアを複数作る。そうして「パラレルキャリア」 を築くことにより、複数の収入源を確保しなければ、ジリ貧となってしまう時代がもう来ているのだ。
しかし、このことを聞いたあなたは、こんなことを思ったのではないだろうか。
「とはいっても、そんなことできたらやってるよ」
その通りである。問題は「パラレルキャリアを築け」などと言わても、実行にまで移せる人はほとんどいないということだ。
しかし、実はいま欧米では、この理想が現実になってきている「現象」が起こっている。
欧米では今、会社員が、勤めている会社とは別で、個人でもキャリアを作るというブームが起こっているのである。
それを可能にしたのが、「クリエイターエコノミー」 だ。
「そんなのクリエイターだけのものでしょ?」と思われるかもしれませんが、いま欧米で起こっているのは、実はそういった限定的な現象ではない。
欧米では、プロのクリエイターに限らず、一般の会社員が本業とは別で、自分でものを作り、それを売ることで、パラレルキャリアを実現する人が増えているのだ。
そして、この「クリエイターエコノミー」は今後、間違いなく日本にもやってくる。
本書では、日本人の働き方を根本から変えてしまう「クリエイターエコノミー」について解説するとともに、クリエイターエコノミー時代に活躍する「働き方2.0」を提唱する。
これからを生きる全てのビジネスパーソンの必携の書となるだろう。
★「働き方1.0」から「働き方2.0」へ
・【キーコンセプト1目的】:「会社のため」→「自己実現」
・【キーコンセプト2考え方】:「ルール思考」→「共感思考」
・【キーコンセプト3価値基準】:「予測重視」→「適応重視」
・【キーコンセプト4行動】:「計画的」→「アジャイル的」
・【キーコンセプト5人間関係】:「タテのつながり」→「ヨコのつながり」
【目次】
序章 誰もが「パラレルキャリア」が必要な時代
・日本の平均年収は「シンガポール」「タイ」より低い
・ジョブ型雇用で「ますます」給料は増えなくなる
・「1社に依存」しては生きていけない時代 ……
第1章 誰もが「パラレルキャリア」を築ける〝1億総クリエイター時代〟の到来
・誰もが個で稼げる〝クリエイターエコノミー〟の時代がやってくる
・なぜ欧米で〝クリエイターエコノミー〟が「ブーム」になっているのか?
・テクノロジーの進化で個人がものを「作るハードル」「売るハードル」が大きく下がった……
第2章〝1億総クリエイター時代〟に活躍する「稼ぎ方2.0」とは?
・【キーコンセプト①目的】勝つためにこそ「やりたいことを徹底してやる」
・【キーコンセプト②考え方】ルールに縛られず、「共感」を重視する
・【キーコンセプト③価値基準】予測せず、状況に「柔軟に」適応する
・【キーコンセプト④行動】高速で「改善」をくり返す
・【キーコンセプト⑤人間関係】会社外の人と「ゆるく」つながる ……
第3章 稼ぎ方2.0の目的──「会社のため」から「自己実現」へ
・「情動」を起点に動く
・時間ではなく求められている「仕事の内容」で自分を評価する
・「何が仕事で何が遊びかわからない」を目指す ……
第4章 稼ぎ方2.0の思考法──「ルール思考」から「共感思考」へ
・共感を得るためにまずは「自ら共感する」
・完成品を待つのではなく、「制作過程をすべて」公開する
・「ナラティブ」を作る ……
第5章 稼ぎ方2.0の価値基準──「予測重視」から「適応重視」へ
すぐに「小さく始める」クセをつける
「大規模な市場調査」より目の前の「1人2人の困りごと」にフォーカスする
「タグ」を流通させる ……
第6章 稼ぎ方2.0の行動──「計画的」から「アジャイル的」へ
・「2週間×3回」のサイクルで見直す
・「想定ファン」を探しにいく
・コンテンツを「1つに絞れたら」やること ……
第7章 稼ぎ方2.0の人間関係──「タテのつながり」から「ヨコのつながり」へ
・「会社中心」より「プロジェクト中心」で動く
・「会社軸」より「興味・関心軸」で人とつながる
・ビジネスカンファレンスやイベントに「参加する」 ……