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世界はラテン語でできている

ラテン語さん:著者

世界はこんなにもラテン語であふれている!!

X(旧Twitter)で人気の「ラテン語さん」初著書。

世界史、政治、宗教、科学、現代、日本……。
あらゆる方面に思いがけずひそんでいるラテン語の数々。
ラテン語は死語ではなく、知への扉だ!!

ヤマザキマリさん推薦&巻末特別対談!!
「ラテン語は、まさに時空を駆け抜け続ける言葉。そこにいるあなたも、無意識にラテン語を使っているのをご存知ですか? 時空を超えて生き続けるラテン語の魅力と発見が炸裂する一冊」

よく耳にするあの企業の名前から、
有名な歴史上のあの人物の名言まで。
語学、ラテン語の知識ゼロから読めるラテン語雑学本。

はじめに
・ラテン語ってなんだ?
・実は身近なラテン語
・私がラテン語をはじめた理由
・ラテン語の世界へ
・ラテン語の読み方について

第1章 ラテン語と世界史
・語源で考える“history”と“story”
・地名に残るローマ帝国の遺産
・「植民地」の語源になったローマ帝国の植民活動
・「ローマ」と「ロマンス」
・カエサルは「賽は投げられた」と言ったのか?
・「ブルータス、お前もか」
・ギリシャ、アラビア、ラテンがつながる
・ロックダウン中の営業は許されるか?
・ありありと語られる伝染病の恐ろしさ
・大航海時代の名残
・新大陸にまで残ったローマ皇帝の名
・ラテン語で明らかにされたコロンブスの航海
・「ラテンアメリカ」と「ラテン語」
・ネルチンスク条約に使われたラテン語
・アメリカ独立記念日が刻まれたその板は!?
・「驚くべき年」と「恐るべき年」

第2章 ラテン語と政治
・アメリカ政治に見られる古代ローマの名残
・トーマス・ジェファーソンが憧れた丘
・「シンシナティ」に学ぶ政治家の理想
・金権を嫌ったローマの政治家たち
・大統領の暗殺者が叫んだラテン語
・ポエニー戦争の戦術に学べ
・候補者は「誠実」でなくてはならない
・vote「投票する」の語源は「お願い」
・大統領就任式と鳥占い
・ローマ建国にも登場する鳥占い
・「ファシズム」と古代ローマ
・政治利用されたラテン語
・政府とサイバーと舵取りと

第3章 ラテン語と宗教
・聖書の暗唱が左右した裁判
・パッションフルーツは「情熱の果物」ではない
・クリスマスソングのラテン語
・グロリア・イン・エクセルシス・デオ
・チャペルとアカペラと雨合羽
・カプチーノの語源となった修道会
・“Requiem”は元々「鎮魂歌」ではなかった!?
・主の祈りと「クレド」
・バレンタインデーの言い伝えは本当か?
・ゴディバのロゴの由来
・ラテン語で書かれたルター『95か条の論題』
・『95か条の論題』には何が書かれているのか?
・サン・ピエトロ大聖堂に刻まれたラテン語
・ローマ神話の時代からキリスト教の時代へ
・モーセ像に角が生えている理由

第4章 ラテン語と科学
・大プリーニウスの百科事典
・克明に記されたウェスウィウス火山の噴火
・有名な科学の本はラテン語で書かれた
・慣性の法則や地動説もラテン語で発表された
・フェルマーの残したメモ
・太陽系のラテン語
・12星座のラテン語
・ラテン語を通じて元素が見えてくる
・違いが分かるホモ・サピエンス
・カワイイ学名とジミ・ヘンドリックス
・死者の国からやってきた殺し屋クジラ
・学名を知ると深く理解できる
・人体にひそむヒラメとネズミ
・まだまだある人体のラテン語
・ラテン語が元になっている栄養素の名前
・ラテン語が元になっている病気や薬
・菌の名前になったラテン語

第5章 ラテン語と現代
・テクノロジーにひそむラテン語
・アジェンダとアマンダはよく似た構造
・まだまだあるラテン語由来のカタカナ語
・商品名や社名の元になっているラテン語
・自動車業界とラテン語
・紋章が読めるとよく分かる組織の姿勢
・ハリー・ポッターのラテン語
・東京ディズニーリゾートのラテン語
・パリのディズニーランドにひそむ古代ローマ詩人
・ラテン語は「死語」と言えるか? ラテン語会話の世界
・今でもラテン語に訳される児童文学
・『星の王子さま』に学ぶラテン語訳の思わぬ利点
・ラテン語だとダサくなるバーテンダー
・宇宙飛行士を表す詩的なラテン語
・ラテン語で喋るニュース番組がある!

第6章 ラテン語と日本
・『東方見聞録』に描かれた日本
・17世紀にローマ市民権を与えられた日本人
・ラテン語早慶戦
・街中のラテン語
・ラテン語由来の施設名
・日本の地名・人名をラテン語にする方法
・まだまだあるラテン語由来の施設名
・漫画に出てくるラテン語
・ゲームに出てくるラテン語
・アニメに出てくるラテン語
・日本語の起源はラテン語!?
・ウェルギリウスのラテン詩を「直した」日本人
・日本語で読めるラテン語文法書

巻末特別対談 ヤマザキマリ×ラテン語さん

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年1月7日(日)
  • ISBN:978-4-8156-2126-1
  • サイズ:新書
  • ページ数:216
  • 付録:-

 

  • 古代ローマで生まれたラテン語は、古代のイタリアのみならず、中世や近代においても影響力を持ちました。イタリアから遠く離れたアメリカ大陸やアジアにおいてもラテン語が使われたり痕跡が見られたりするのが、その証拠です。古代ローマのみならず後の各時代、イタリア以外の各地域においてもどのようにラテン語が使われたかを、歴史上の出来事とともに見ていきます。

  • ラテン語は数々の政治の用語の語源になっており、さらには古代ローマ人の特定の政治家も模範とされています。一方で自分への権力集中の正当化に、古代ローマのものやラテン語が利用されたこともあります。近現代の政治に見られる古代ローマやラテン語の要素について解説します。

  • 中世の西ヨーロッパでは、聖書はヒエロニムスによるラテン語訳が読まれるのが一般的でした。それはミサなどで唱えられる典礼文や宗教音楽の元になっており、絵画などの芸術作品にも影響が随所に見られます。さらには聖職者たちもラテン語でコミュニケーションを取っていたほどラテン語はキリスト教において多大な影響力を持っていました。今では一見宗教に関係ないと思われる単語にも、語源を探ると宗教が関わっていることがあります。

  • 近代の科学者によって実際に書かれたラテン語文の例を示しつつ、科学においてどんなラテン語が使われていたのか、そして学名として目にするラテン語にはどんな意味が込められているかを解説します。ユーモラスなものも数々登場し、堅苦しいイメージのある学名が身近に感じられることでしょう。

  • 仕事や買い物など日常生活で目にするラテン語を解説します。毎日使っているあの製品の名前もラテン語由来かもしれません。現代でもニュースや翻訳書などで新たに生み出されつづけるラテン語についても焦点を当てています。ラテン語に対するイメージがかなり変わると思われます。

  • 日本の歴史においてラテン語が関わった場面、そして日本はラテン語の文献においてどのように書かれたのかを解説しつつ、現代日本に生きる我々が知らず知らずのうちに触れているラテン語を紹介しています。日本にとってラテン語は、決して遠すぎる存在ではないのです。

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著者紹介

著者・ラテン語さん

ラテン語研究者。栃木県生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻卒業。ラテン語・古典ギリシャ語を教える東京古典学舎の研究員。高校2年生でラテン語の学習を始め、2016年から X(旧Twitter)においてラテン語の魅力を毎日発信している(アカウント名: @latina_sama)。研究社のWEBマガジンLinguaにて隔月連載中(シリーズ名: 名句の源泉を訪ねて)。ラテン語を読むだけでなく、広告やゲームなどに使われるラテン語の作成や翻訳も行っている。

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