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古代ローマで生まれたラテン語は、古代のイタリアのみならず、中世や近代においても影響力を持ちました。イタリアから遠く離れたアメリカ大陸やアジアにおいてもラテン語が使われたり痕跡が見られたりするのが、その証拠です。古代ローマのみならず後の各時代、イタリア以外の各地域においてもどのようにラテン語が使われたかを、歴史上の出来事とともに見ていきます。
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ラテン語は数々の政治の用語の語源になっており、さらには古代ローマ人の特定の政治家も模範とされています。一方で自分への権力集中の正当化に、古代ローマのものやラテン語が利用されたこともあります。近現代の政治に見られる古代ローマやラテン語の要素について解説します。
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中世の西ヨーロッパでは、聖書はヒエロニムスによるラテン語訳が読まれるのが一般的でした。それはミサなどで唱えられる典礼文や宗教音楽の元になっており、絵画などの芸術作品にも影響が随所に見られます。さらには聖職者たちもラテン語でコミュニケーションを取っていたほどラテン語はキリスト教において多大な影響力を持っていました。今では一見宗教に関係ないと思われる単語にも、語源を探ると宗教が関わっていることがあります。
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近代の科学者によって実際に書かれたラテン語文の例を示しつつ、科学においてどんなラテン語が使われていたのか、そして学名として目にするラテン語にはどんな意味が込められているかを解説します。ユーモラスなものも数々登場し、堅苦しいイメージのある学名が身近に感じられることでしょう。
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仕事や買い物など日常生活で目にするラテン語を解説します。毎日使っているあの製品の名前もラテン語由来かもしれません。現代でもニュースや翻訳書などで新たに生み出されつづけるラテン語についても焦点を当てています。ラテン語に対するイメージがかなり変わると思われます。
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日本の歴史においてラテン語が関わった場面、そして日本はラテン語の文献においてどのように書かれたのかを解説しつつ、現代日本に生きる我々が知らず知らずのうちに触れているラテン語を紹介しています。日本にとってラテン語は、決して遠すぎる存在ではないのです。