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超一流の思考法

鶴岡慎也:著者

侍ジャパンはなぜ世界一になれたのか?

監督が信頼するブルペン捕手が見た一流の姿

日ハム時代、記憶に残る名バッテリーとしてダルビッシュの球を受け、
大谷翔平のプロ初勝利をアシスト。栗山監督からも薫陶を受けた著者は、
現役引退後、ブルペン捕手として第5回WBC日本代表チームに帯同した。
今語る、ブルペンから見たWBC優勝の裏側と、一流が一流である理由。
2023年、すべての野球ファン必読の1冊。

現役時代から間近で見てきてからこそわかる
栗山監督、ダルビッシュ投手、大谷選手……の素顔。
第5回WBC侍ジャパンのメンバーを徹底解説。

 

第1章 栗山英樹監督の「信じる力」
・スポーツキャスターとしての栗山英樹
・栗山英樹をネットで検索した
・的確な方向性の就任メッセージ
・技術指導ではなく、メンタル面で花開かせる
・栗山監督の「言葉の力」
・「潜在能力を顕在化させる」スイッチ
・選手の成功を心から祈る
・鶴岡が仕えてきた監督の特徴
・栗山采配は「やらないで後悔するより、やって後悔」
・メジャーリーグ最先端の戦法を研究
・可愛い子には旅をさせよ
・「セカンドキャリア」の大切さを認識させる
・敗戦の責任を受け止める監督のストレス
・未来に期待する「信頼」、過去の実績による「信用」
・野球は結果論――「村上と心中」だった
・「信じて、任せて、感謝する」サイクル
・「論語と算盤」「夢は正夢」

第2章 ダルビッシュ有投手の「野球脳」
・私がダルビッシュの専属捕手になったきっかけ
・配球はダルビッシュが考える
・「11種類の変化球はアート(芸術)である」
・ダルビッシュ最大の武器は「探究心」
・パワーから生まれるテクニック
・投げることへの責任感
・野村克也監督をも嘆かせた「野球脳」の高さ
・味方投手のことまで考えて投げる深謀遠慮
・日本野球の普及発展に尽力する野球伝道師
・14年前の憧れ「WBC胴上げ投手」
・伝家の宝刀「ダル・スラ」を若手に伝授
・「人見知り」なダルビッシュ&宇田川コンビ
・困難を極めた調整、ぶっつけ本番
・思わず唾を呑み込んだ日韓戦の緊張感
・日本最後(?)のマウンドをかみしめて投げた
・ダルビッシュとのLINE

第3章 大谷翔平選手の「リーダーシップ」
・初対面でのあいさつに感じた品格
・敵の打者までが「大谷の将来性を伸ばさなきゃ!」
・打者としてはプロ1年目から完成されていた
・スイングの速さとパワーで「ブロークン・バット・ホームラン」
・自信があるのはバッターだけど、楽しいのはピッチャー
・超一流は常識をくつがえし「ルールを変更」させた
・自分の心をコントロールできる
・ピッチャー大谷を、トレーナー大谷が管理する
・打撃練習は、日本選手への「メッセージ」
・村上は大谷の打撃練習を見て自信喪失(?)
・準々決勝――雄叫びと勝利への執念
・準決勝――敗色濃厚の展開
・準決勝――味方を鼓舞する激走二塁打
・大谷二塁打が呼んだ「サヨナラ勝ちのデ・ジャブ」
・決勝――「憧れるのをやめましょう」
・日本人メジャーリーガーが並んで投げる「最高の景色」
・大谷VSトラウト――シナリオ通りの最後の対決
・「金メダル、今度は君たち自身の手でつかむんだよ」

第4章 スラッガーたちの「調整力」
・近藤健介「類いまれな打撃技術と選球眼」
・チャンスメーカー、ポイントゲッターとしての「調整力」
・メカニックで論理的に打つ
・「捨てる勇気」と「変わる勇気」
・吉田正尚「淡々と仕事をこなす必殺仕事人」
・ヌートバー「多様性の意義」
・岡本和真「背負うものが大きいからこその工夫」

第5章 エースたちの「思考法」
・「第1先発、第2先発の組み合わせ」は決まっていたのか?
・吉井理人投手コーチ「最高のコーチは、チームを勝たせる」
・厚澤和幸ブルペン担当コーチ「適材適所で実力を発揮させる」
・戸郷翔征「一番の自信のフォークを、絶対の自信に高める」
・松井裕樹「チームの最後を締めくくる強い責任感」
・佐々木朗希「新球『ダル・スラ』会得、無限の伸びしろ」
・大勢「力強く浮き上がるライジングボール」
・伊藤大海「恐るべしルーティーン。ピンチほど実力発揮」
・山本由伸「史上最高の実績には、それだけの『準備』あり」
・栗林良吏「クリの無念の思いを、ナインは『心の戦力』にした」
・今永昇太「メンタルのコントロールも抜群」
・湯浅京己「侍ジャパンの新守護神候補」
・宇田川優希「いつでもどこでも。ブルペンのMVPだった」
・髙橋宏斗「メジャーに隠したかったポテンシャル」
・宮城大弥「彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず」
・高橋奎二「大胆かつ細心に丁寧に」
・山﨑颯一郎「出番がなかろうと、抜かりない準備」

第6章 キャッチャー3人の「受け止める力」
・日本代表キャッチャーの仕事は「捕る、止める、投げる」
・バッテリーの「組み合わせ」はどうやって決めたのか?
・「1球」捕れば、「球筋」がつかめる
・甲斐拓也「甲斐キャノンを支える傑出した足さばき」
・大城卓三「捕る、止める、投げる、打つ研究心」
・中村悠平「失敗を成功に転じさせる熟考」
・「鶴岡流」配球論

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2023年9月6日(水)
  • ISBN:978-4-8156-2246-6
  • サイズ:新書
  • ページ数:208
  • 付録:-
  • 侍ジャパンを優勝に導いた監督はどんな人物なのか。日本ハム時代から第5回WBCまで、同じチームで鶴岡が見てきたエピソードから解き明かす。

  • 日本ハム時代のダルビッシュ投手と長きにわたってバッテリーを組んだ鶴岡が目にしてきた、探究心に溢れるエピソードの数々。

  • 今や世界のスーパースター、大谷選手は、日本ハム入団時代はどんな選手だったのか。そして、現在の大谷選手。変わった部分、変わらない部分。

  • 吉田、岡本、村上、近藤、ヌートバー……。チームの勝ちをつなげたバッターたちとの記憶。プロとしての調整力に着目し、彼らがなぜ超一流なのかに迫る。

  • ブルペンキャッチャーとして鶴岡が球を受けた、第5回WBCのピッチャー陣。その球質や性格などを解説する。あの時、ブルペンでは何が起きていたのか。

  • 本書の最後で取り上げるのが、鶴岡と同じポジションの侍3人。甲斐捕手、中村捕手、大城捕手それぞれの特徴を解説。キャッチャーのあるべき姿とは。

著者紹介


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