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名文で学ぶ英語の読み方

北村 一真:著者

本書は、英文の技や面白さを読み解いていく、いわば「英文鑑賞」の入門書です。

〈内容紹介〉
英文読解が英語の意味を正しく理解することであるのに対し、英文鑑賞は、その良さや面白さまで味わうこと。言うまでもなく、後者の方がより高い英語力が必要となります。大学受験レベルの英語をひとまずクリアしたという人でも、「英語を読んで心が動かされた!」「この英語上手いなぁ」というところまで感じた経験がある人は、少数派ではないでしょうか。同時に、「そこまで味わえたら英語の学習もより楽しくなるだろう」と感じている人もいらっしゃるはずです。本書はまさにそういう人に向けて執筆したものとなります。一度は英語で読んでみたい「名文」と呼ばれる文学作品を題材に、解説やクイズで鑑賞の視点を補いながら、楽しく英文鑑賞力を鍛えられる内容になっています。

第1章 童話で読む英語
第2章 短編をじっくりと味わう
第3章 長編に挑戦する

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年8月7日(水)
  • ISBN:978-4-8156-2295-4
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-
  • 本章では、「ショートショート」と呼んでもよい極めて短い物語を通して、皆さんを英文鑑賞の入り口へとお連れします。扱う作品は、かの有名な『イソップ物語』の英語訳です。一部、古典的な表現が見受けられますが、読みやすく美しい文体と巧みなストーリー展開が特徴的です。大量の英語を読むことに慣れていないという人もぜひ気楽に取り組んでみてください。

    [1.1] “The North Wind and the Sun”
    [1.2] “The Shepherd’s Boy and the Wolf”
    [1.3] “The Hare and the Tortoise”
    [1.4] “Mercury and the Workmen”

  • 本章では、第1章の作品よりも少し長い、数ページにわたる短編小説を場面ごとに分けて読み解いていきます。扱うのは、小泉八雲という日本名を持つイギリスの作家ラフカディオ・ハーンと、『悪魔の辞典』などで知られるアメリカの作家アンブローズ・ビアスの作品で、いずれも怪奇・ホラー小説に属するものです。

    [2.1] Lafcadio Hearn : “Yuki-Onna”
    [2.2] Ambrose Bierce : “John Mortonson’s Funeral”

  • 本章では、ここまでの総仕上げとして長編の抜粋に挑戦してみましょう。扱うのは『1984年』などで知られる20世紀のイギリスの作家ジョージ・オーウェルの傑作、AnimalFarm『動物農場』です。人間を豚や馬などの動物に見立て、革命で勝ち取った民主主義が次第に全体主義、恐怖政治へと逆戻りしていく過程が描かれています。

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著者紹介

著者・北村 一真

1982年生まれ。2010年慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。学部生、大学院生時代に関西の大学受験塾、隆盛ゼミナールで難関大学受験対策の英語講座を担当。滋賀大学、順天堂大学の非常勤講師を経て、09年杏林大学外国語学部助教、15年より同大学准教授。著書『英文解体新書』『英文解体新書2』(ともに研究社)、『英語の読み方』『英語の読み方 リスニング篇』(ともに中公新書)、『英文読解を極める』(NHK出版新書)、『上級英文解釈クイズ60』(左右社)。共著『上級英単語 LOGOPHILIA』(アスク)など。

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