SBクリエイティブ

生成AIで世界はこう変わる

今井翔太:著者

新進気鋭のAI研究者が大予測! 生成AIで変わる私たちの仕事・くらし・文化

話題の生成AI、どこまでなにができる?
AIって結局、どんなしくみで動いているの?
最新テクノロジーで私たちの仕事は奪われる?
AIで働き方や生活がどう変わるのか知りたい…

ChatGPT、Bing、Claude、Midjourney、Stable Diffusion、Adobe Firefly、Google Bard…今世紀最大ともいえる変革を全世界にもたらした、生成AI。
この時代を生きるわたしたちにとって、人工知能をはじめとする最新テクノロジー、そしてそれに伴う技術革新は、ビジネス、社会生活、娯楽など、多様な側面で個々人の人生に影響を及ぼす存在となっています。

ただでさえ変化スピードが速く、情報のキャッチアップに苦戦するテクノロジー領域。数か月後には今の状況ががらりと変わってる可能性が非常に高い…そのような状況下で、今私たちは生きています。
ホットな話題でいえば、「クリエイターはみなAIに取って代わられるのでは?」「人間にしかできない価値創造ってなに?」など、これまで当たり前だと信じて疑わなかった「労働」「お金」「日常生活」などのパラダイムシフトが起こっています。

そんな今、まさにみなさんに手に取っていただきたいのがこの1冊です。
この時代を生きる多くの方が抱いているであろう不安や疑問、そして未来への興味関心に、本書はお応えします。
本書では、AI研究の第一人者である東京大学教授・内閣府AI戦略会議座長を務める松尾豊氏の研究室所属の今井翔太氏が、生成AIで激変する世界を大予測!

とくに次のような方におすすめしたい新書です。
・わかっているようで実はちゃんとわかっていない、最新AIの技術面に興味のある方
・テクノロジーやそれによって変化する社会・仕事・生活について、最低限知っておくべき教養として身につけたい方
・研究者や教授など、学術的に正しい知識を持っていて、確固たるエビデンスに則った未来予測を話せる著者のコンテンツに惹かれる方

激動の時代を生きるすべての人にとって、これから到来する未来を生き抜くヒントと正しい技術的知識を提供します。

1章では、話題の生成AIは私たちにとって脅威なのか、それとも救世主なのかを、今まさに私たちが直面している「生成AI革命」をとおして論じます。
2章では、生成AIの技術面をやさしくかみ砕いて解説します。本章を読めば、最新テクノロジーの現在地を把握できるでしょう。
3章では、生成AIによって、私たちの働き方とくらしがどう変わるのかを大予測します。生成AI時代に衰退する仕事、はたまた盛り上がる仕事、新たに生まれる仕事など、テクノロジーとコラボレーションしながら生きていくことへのモチベーションが高まるような内容です。
4章では、クリエイティブ産業に生成AIが与える影響についてひもときます。クリエイターは今後どのようなあり方になるのか、文化・芸術領域における人間の優位性は瓦解するのか? みなさんも思索を深められるはずです。
5章では、視野を少し広げ、人類史におけるAIテクノロジーの誕生について、マクロな視点での解説を行います。人類全体の未来像など、長期スパンでの展望が語られ、壮大なロマンあふれるトピックが登場します。
本書のラストでは、人工知能研究者が予測する未来と題して、松尾豊氏と著者による対談コラボレーションがお楽しみいただけます。

第1章 「生成AI革命」という歴史の転換点――生成AIは人類の脅威か? 救世主か?
第2章 生成AIの背後にある技術――塗り替わるテクノロジーの現在地とは?
第3章 AIによって消える仕事・残る仕事――生成AIを労働の味方にするには?
第4章 AIが問い直す「創作」の価値――生成AIは創作ツールか? 創作者か?
第5章 生成AIとともに歩む人類の未来――「人類の言語の獲得」以来の革命になるか?
特別師弟対談(対談相手:松尾豊氏)

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年1月7日(日)
  • ISBN:978-4-8156-2297-8
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-
  • ・「生成AI」とは何か?
    ・「この世にない新しいもの」を生み出せる
    ・ChatGPTは「汎用技術(GPT)」?
    ・史上最速で社会変化をもたらす「生成AI革命」
    ・人間を超えた「超知能」の誕生も現実的に
    ・本書の目的と構成

  • ・第一次ブームの「探索と推論」第二次ブームの「エキスパートシステム」
    ・第三次ブームを起こした「ディープラーニング」とは?
    ・機械学習の分類と「自己教師あり学習」
    ・ChatGPTはどのように情報処理をしているのか?
    ・言語モデルは「穴埋め問題」を解いて学習する
    ・「正しい回答」が「好ましい回答」とは限らない
    ・人間によるチューニングと半自動的な学習
    ・言語モデルを実現するニューラルネットワーク「トランスフォーマー」
    ・AI研究をお金の問題に変えた「スケーリング則」とは?
    ・大規模言語モデルで起こる「能力創発」 …など

  • ・長らく議論が続く「AIによる労働への影響」
    ・「雇用の未来」が示した「全職業の47%に影響」という衝撃
    ・「ホワイトカラーこそが影響を受ける」とした「GPTs are GPTs」
    ・「ポランニーのパラドックス」が示唆するコンピュータの限界
    ・AIなら「非定型作業」でも代替できる?
    ・生成AIでも代替できないのは、頭を使わない簡単な作業?
    ・機械化・AI化によって「仕事が奪われる」とは限らない
    ・生成AIは労働補完型か? 労働置換型か?
    ・生成AIによる生産性向上を示す複数の実験結果
    ・すでに生成AI導入が進む「カスタマーサービス」分野 …など

  • ・素人にもイラスト制作の依頼がくる時代に?
    ・「AIは創造性を持つか?」をめぐる長い議論
    ・「組み合わせ」「探索」「革新」という3つの創造性
    ・人間が行う無意識のインプットは、AIにとっての「学習」?
    ・人間ならではの「ストーリー」抜きに「創作」はできない?
    ・「創作ツール」としての生成AIの画期性
    ・新技術は新たな文化の発展をうながす
    ・ビジュアル制作も音楽制作も生成AIで自由自在に
    ・「AIキャラクター」や「AI Tuber」も登場
    ・プロのクリエイターにも、多大な恩恵をもたらす …など

  • ・AIに聞けば、すべての疑問が解決する?
    ・アイディアさえあれば、なんでも実現できる?
    ・人間は「人間にしかできない」ことに集中する?
    ・生成AIは学習データを無断で使用していいのか?
    ・強く規制すると、あらゆるサービスの利用が阻害される
    ・デジタルコンテンツは本物と偽物の区別がつかなくなる?
    ・情報の送り手と受け手のつながりが希薄化する?
    ・人類の歴史を劇的なものにした「言語の獲得」
    ・ディープラーニングが「眼の誕生」なら、生成AIは「認知革命」
    ・「超知能」の前では、凡人とアインシュタインの差すらも無意味に?

  • ・AIがもたらす未来は、予測不能な高次の領域に
    ・メタ認知を上げて、戦略的思考を身につけろ
    ・国に頼るのではなく、未来の舵は自分で握れ

著者紹介

著者・今井翔太

1994年、石川県金沢市生まれ。東京大学 大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 松尾研究室 に所属。人工知能分野における強化学習の研究、特にマルチエージェント強化学習の研究に従事。ChatGPT登場以降は、大規模言語モデル等の生成AIにおける強化学習の活用に興味。著書に『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版』(翔泳社)、『AI白書2022』(角川アスキー総合研究所)、訳書にR. Sutton著『強化学習(第2版)』(森北出版)など。

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