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死が怖い人へ

久坂部羊:著者

私もかつては死が恐ろしくて仕方なかった

小説家であり、また医師でもある著者は、これまでにも『日本人の死に時』『人間の死に方』『人はどう死ぬのか』など、死をテーマに著述を発表してきた。
医師として、ひとりの人間として、数々の死を看取ってきた著者の集大成として、本書はある。
死が怖い人へ、かつて死が怖かった人へ、身近な人の最期に悲しむ人へ、迫る自分の死を考える人へ。
すべての人に贈る、死生観の教科書。

読めば死が怖くなくなる。
死とは何か、その恐怖とは何かを考え、その克服法を考える。

はじめに――死が怖い人へ
第一章 死の恐怖とは何か
第二章 医者は死をどう考えているのか
第三章 死を恐れない人々
第四章 死を全否定する人々
第五章 生とは何か
第六章 死後の世界があるとすれば
第七章 死を明るく見つめてみよう
第八章 死の恐怖の乗り越え方
第九章 幸福な死とは
おわりに――もし死がなかったら

定価:1,045円(本体950円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2025年2月7日(金)
  • ISBN:978-4-8156-2649-5
  • サイズ:新書
  • ページ数:224
  • 付録:-
  • ・死はなぜ怖いのか
    ・死の恐怖アンケート
    ・過剰な恐怖――死恐怖症
    ・自殺者は恐怖を感じないのか
    ・死ねないことの恐怖 etc.

  • ・医者にとって死は敗北か
    ・医者が宣告する余命
    ・よい医者に当たりたいと思うなら
    ・なぜ静かに死なせてやらない
    ・医者が希望する死因 etc.

  • ・死を恐れない人などいるのか
    ・切腹はありがたいのか
    ・安楽死の場合
    ・高齢者の死にたい願望
    ・自殺をうつ病のせいにする欺瞞 etc.

  • ・死を全否定することの功罪
    ・ALS嘱託殺人に思う
    ・脳死を受け入れない人々
    ・脳死と移植のダブルスタンダード
    ・「人生会議」のポスターへの反発 etc.

  • ・生きているから死が怖い
    ・生きていていいこと
    ・生きていて悪いこと
    ・水木しげる氏が描く「生」と「死」
    ・「生」とはテーマパークのようなもの etc.

  • ・死後の世界と生まれ変わりを証明する論文
    ・生まれ変わりの弊害
    ・「死後の世界」の危険
    ・都合のいいことを考えていませんか
    ・死後に名を残す意味 etc.

  • ・「メメント・モリ」のもうひとつの意味
    ・死があふれる街ウィーン
    ・「死の絵画」展
    ・明るい「死の舞踏」
    ・骨も集めれば美しい etc.

  • ・死の恐怖を感じずに死ぬ
    ・死のシミュレーション
    ・死を受け入れやすい国民性
    ・自然な死に時
    ・妻ががんになってわかったこと etc.

  • ・「上手な死」と「下手な死」
    ・自宅で迎える自然な死
    ・「幸福な死」を阻むもの
    ・「幸福な死」に役立つもの
    ・「死ぬ時節には死ぬのがよい」 etc.

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著者紹介

著者・久坂部羊

1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院にて外科および麻酔科を研修。その後、大阪府立成人病センター(当時)で麻酔科、神戸掖済会病院で一般外科、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、2003年『廃用身』で作家デビュー。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。新書に『日本人の死に時』『人間の死に方』『人はどう死ぬのか』など。

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