SBクリエイティブ

数学ガール/ポアンカレ予想

結城 浩:著者 / たなか鮎子:イラスト

《ポアンカレ予想》は、20世紀の初頭にフランスの数学者アンリ・ポアンカレが提示した位相幾何学の問題であり、2000年にクレイ数学研究所が発表した7つの数学の難問(賞金100万ドルのミレニアム問題)の一つです。百年間、誰も証明できなかったこの問題が、 21世紀の初めにロシアのグリーシャ・ペレルマンによって証明されました。

本書は、ポアンカレ予想をテーマに、トポロジー(位相幾何学)、基本群、非ユークリッド幾何学、微分方程式、多様体、フーリエ展開などの数学的題材を解き明かしていきます。大学受験を迎えた「僕」の苦悩と数学ガールたちとの交流も軽やかに描かれます。

『数学ガール/ガロア理論』の刊行から6年。「数学ガール」ファンはもちろん、すべての数学愛好家に捧げる一冊です。

 

■目次:
あなたへ
プロローグ
第1章 ケーニヒスベルクの橋
第2章 メビウスの帯、クラインの壺
第3章 テトラちゃんの近くで
第4章 非ユークリッド幾何学
第5章 多様体に飛び込んで
第6章 見えない形を捕まえる
第7章 微分方程式のぬくもり
第8章 驚異の定理
第9章 ひらめきと腕力
第10章 ポアンカレ予想
エピローグ
あとがき

定価:2,090円(本体1,900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2018年4月14日(土)
  • ISBN:978-4-7973-8478-9
  • サイズ:A5/1色
  • ページ数:416
  • 付録:-

お知らせ・キャンペーン

あなたへ

この本の中には、小学生にもわかるものから、大学生にも難しいものまで、さまざまな問題が出てきます。
登場人物たちの考える道すじは、言葉や図で示されることもありますが、数式を使って語られることもあります。
もしも、数式の意味がよくわからないときには、数式はながめるだけにして、まずは物語を追ってください。テトラちゃんが、あなたと共に歩んでくれるでしょう。
数学が得意な方は、物語だけではなく、ぜひ数式も合わせて追ってください。
そうすれば、物語の奥に隠された別のおもしろさが味わえるでしょう。

サポート情報はありません。ご不明な点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

著者紹介

著者・結城 浩

  • web
本を書く生活がおよそ30年。著書はおよそ60冊。プログラミング言語、デザインパターン、暗号、数学などの分野で入門書を執筆。代表作は『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』『Java言語で学ぶデザインパターン入門』など。J.S.バッハの「フーガの技法」が大好きな、プロテスタントのクリスチャン。2014年度日本数学会出版賞受賞。

イラスト・たなか鮎子

関連商品のご案内

もっと見る

試し読み新着お届け

もっと見る