著者紹介
内藤誼人氏の最新刊となる本書のテーマは、物事を決断する力「意思決定」です。人間のすべての行動には、必ず「選択」「決断」が重要な意味を持ちます。ビジネスシーンではもちろん、何かを買うとき、恋愛するとき、どのテレビ番組を見るかといったことさえ、すべて意思決定だと言えます。しかし、人はなかなか正しい決断ができず、後々後悔してしまうものです。それは一体なぜなのか? 答えは決断の前、『情報』にあります。つまり、決断するために集めた『情報』を無意識に歪めてしまい、正しく活用できていないからなのです──。『「自分だけは特別」と思い込みたがる』『ポジティブな表現のほうを選びやすい』『現在に近い事象ほど過大評価してしまう』などなど、仕入れた情報を無意識に歪めてしまう人間の心の動きを、心理学の観点から解き明かし、どうすればその失敗から逃れ、正しい意思決定ができるのかをレクチャしています。同氏の好評既刊『パワープレイ』などと同様、海外での実験データを豊富に紹介。雑学としても面白く読める内容となっています。