
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 4
神曲奏界ポリフォニカ
「シェリカ」
「サジ・シェリカ」
ヒマワリ色の髪の少女の、それが名前だった。
「レオン。その髪……、今のあなたにぴったりだわ」
アレクシアに言われるまでもない。どす黒くなった髪、色あせた視界、ただ過ぎていくだけの毎日。
アブセイル精霊刑務所、囚人・三七〇七号。これが今の俺のすべてだ。
そんな俺のもとに届いた一通の手紙と、記されていた「とめてみろ」の一言。
時限爆弾を写した写真に書かれたそれは、俺の命を狙う誰かの陰湿な罠だった。
だが移送中に襲撃され、傷ついた俺の前に、一人の少女が現れた。
俺を叩き起こし、もう一度誓いを思い出させるために。
俺の名はレオン。レオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン。
もう、誰も傷つけさせない。