おとーさんといっしょ!2 アンゼリカの栄光
「私をおとーさん色に染めて計画、発動だよ!」
「いますぐ中止にしろ」
棚の奥からPCを勝手に持ち出した珪素生物の少女は、
猛然と迫ってきた。画面にはきわどい格好の女性。
「違うよね!? おとーさんはこういう人がいいんじゃないよね!?
小っちゃくても大丈夫――というか、むしろ小っちゃいほうがいいよね!?」
答えに困りつつメガネの位置を直すリュウ。ちなみにPCは預かり物だ。
ルーとノノ。小さな居候たちのおかげで、リュウの日常はずいぶん騒々しくなっていた。
そんな彼らは円卓政府によって、空中の円盤都市へとふたたび招かれる。
「王」としてのルーを調べたいというのだ。
だが、華やかな都市の裏では彼女を狙う仮面の怪人が跋扈していて――!?