マッキンゼー流の思考を体験する

2つの情報があります。《新商品の売れ行きがいい》《新商品の売れ行きが悪い》どちらが大切でしょうか?じつは、この2つの情報は大切そうで大切ではありません。この事実をもとに、何をアクションすべきなのか。そこまで考えてはじめて「情報」と呼べる、というのがマッキンゼーで入社1年目から叩き込まれた考え方です。
「問題解決」のスキルは、多くのビジネスパーソンの〝秘密道具〞になる

マッキンゼーは、世界中の会社や組織の「誰にも正解がわからない」問題解決を仕事にしてきた会社です。先の見えない状況、正解のない問題に対して「さまざまな事実と情報から自分ならどうすべきか」という答えを見つけ出すことが大切です。データを引っ張ってきただけではダメです。「そのデータからどんなことが想定できるか」という分析ストーリーまで用意できて、はじめて「ありがとう」と言ってもらえるわけです。
モグラ叩きはしない

問題解決のプロセスで大事なのは、最初に「誰にとって、どうなればいいのか」という、あるべき姿をきちんと決めておくことです。この解決策は、“コインの裏返し”と言われる発想で、真の問題の明確化、的確な解決策を探すことを飛ばしてしまっています。「問題解決」とは、「真の問題」を見つけて、あるべき姿と現状のギャップを埋めることです。
ロジカルシンキングを常に意識する

ロジカルシンキング(論理的思考法)で問題解決に取り組むと、問題解決のプロセスで遭遇する、事象や要因、自分で考えた仮説の、原因と結果がはっきりわかる、スッキリしたものになります。そうすることで、解決プロセスに「モレやダブり」がなくなり、ムダなく適切に問題を把握して堂々巡りすることなく問題解決にたどり着くことができます。
自分の「枠」を外してしまえ

発想の枠を広げれば、じつはもっといい可能性がたくさん見つかるかもしれないと考えるのがマッキンゼー流。ここでの「枠」とは「不調和を起こしたくない」という気持ち。人は皆、自分自身も含め、自分だけの枠を持っている。そう考えて、常に自分自身の枠も相手の枠も意識したほうがいいでしょう。
何から話せば何から話せば説得力が出るのか

論理的思考が相手に「伝わる」ものの考え方だとしたら、それを話すときの「論理的思考に基づいた話し方」というものもあります。「伝わる、伝わらない」の鍵を握っているのは、話の順序です。⇨「結論」⇨「根拠」⇨「行動」という4つの要素が、相手に伝わる順序で話せていないからです。