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子どもの発達障害

本田秀夫:著者

子育てで大切なこと、やってはいけないこと

シリーズ累計14万部超!
SB新書『自閉症スペクトラム』(2013年3月刊)
SB新書『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』(2018年12月刊)

臨床経験30年以上の専門医が現場から伝えたい“本当のこと”

「グレーとは白ではなくて薄い黒」
「『友達と仲良く』と言ってはいけない」
「『せめてこれくらい』はNGワード」
「宿題は百害あって一利なし」

など、「発達障害」当事者の親にしてみるとぐっと心に刺さることを笑顔でおっしゃる本田先生。
ただし、その解説をうかがうと非常に腑に落ちて、合理的で、子どもの発達に不安や悩みを抱える親御さんには、目からウロコの本になると思います。

親や支援者たちの認識をコペルニクス的に変える! 新たな知見を授け、支援の意味に気づかせる一冊です。(編集担当)。

【目次】

第1章 発達障害の子育てを考える8つのクイズ
Q1 小さなイチゴをもいだ子にどう声をかける?
Q2 電灯のスイッチをいたずらする子にどう声をかける?
Q3 得意げに石集めする子にどう声をかける?
Q4 どうしても忘れ物してしまう子にどう対応する?
Q5 集団遊びに入ろうとしない子にどう対応する?
Q6 着替えるのが苦手な子にどう対応する?
Q7 一人だけ先に給食を食べてしまう子にどう対応する?
Q8 勉強が苦手で宿題に時間がかかる子への解決策とは?
……etc.

第2章 あらためて、発達障害とは?
「発達障害」とは数種類の障害の総称
発達障害には「重複」や「強弱」がある
特性が必ずしも「障害」になるとは限らない
病気というより「少数派の種族」
メディアに登場する発達障害への違和感
専門医として30年間見てきた「純粋な発達障害」
発達障害は本当に「障害」と言えるのか?
# グレーとは 白ではなくて 薄い黒
……etc.

第3章 発達障害の子のほめ方・叱り方
発達障害の子のほめ方:キーワードは「下心」
発達障害の子の叱り方:キーワードは「本気」
発達障害の子のほめ方・叱り方のまとめ
……etc.

第4章 発達障害の子の暮らし方 場面別のポイント
前編 生活スキル編
場面別のポイント①身だしなみ
場面別のポイント②食事
場面別のポイント③家事の手伝い
場面別のポイント④片づけ
場面別のポイント⑤忘れ物(持ち物の管理)
場面別のポイント⑥約束(予定の管理)
場面別のポイント⑦おこづかい(お金の管理)
場面別のポイント⑧寝不足(健康の管理)
場面別のポイント⑨マナー
後編 対人関係・ゲーム・学校編
場面別のポイント⑩対人関係
場面別のポイント⑪遊び・趣味
場面別のポイント⑫ゲーム
場面別のポイント⑬スマホ
場面別のポイント⑭宿題
場面別のポイント⑮勉強
場面別のポイント⑯読書
場面別のポイント⑰運動
場面別のポイント⑱習い事
場面別のポイント⑲不登校
場面別のポイント⑳いじめ
……etc.

第5章 あらためて、発達障害の子の育て方とは?
「早期発見・早期療育」が大事?
学校教育でも、無理をしないほうがいい
みんなで一緒に学習したほうがいい?
本来のインクルーシブ教育は「みんなで同じ」でなくてい
親が考える「間違ったインクルーシブ教育」 ………
発達が気になる子どものことを保護者にどう伝えるか?
学力や知的能力の高さと社会適応は分けて考える
……etc.

 

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年10月6日(水)
  • ISBN:978-4-8156-0461-5
  • サイズ:新書
  • ページ数:224
  • 付録:-
  • 小さなイチゴをもいだ子にどう声をかける?(「第1章 発達障害の子育てを考える 8つのクイズ」より)

  • お子さんが帰宅後にランドセルを放り出してしまう場合には、その場所に「とりあえずボックス」を用意

  • 「子どものパフォーマンス」と「親の高望み」。③の「せめてこれくらいはやってほしい」も、実は「親の高望み」!?

  • 援助があれば解決できる「発達の最近接領域」を見つけて、子どもを手助けしながら教えていけば、いろいろなことを学びやすくなる

  • 著者作の川柳「グレーとは 白ではなくて 薄い黒」……どういうこと? と思ったら、本書58ページをお読みください

著者紹介

著者・本田秀夫

◎信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授・同附属病院子どものこころ診療部部長。特定非営利活動法人ネスト・ジャパン代表理事 精神科医師。医学博士。1988年、東京大学医学部医学科を卒業。東京大学医学部附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院を経て、横浜市総合リハビリテーションセンターで20年にわたり発達障害の臨床と研究に従事。発達障害に関する学術論文多数。英国で発行されている自閉症の学術専門誌『Autism』の編集委員。2011年、山梨県立こころの発達総合支援センターの初代所長に就任。2014年、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長。2018年より現職。日本自閉症スペクトラム学会会長、日本児童青年精神医学会理事、日本自閉症協会理事。 ◎著書に『自閉症スペクトラム』『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』『子どもの発達障害』(いずれもSB新書)などがある。

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