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中国はなぜ、何があっても謝れないのか

石 平:著者

なぜ、武漢の街は一瞬で封鎖されたのか?

反日教育、言論弾圧、愚民化政策、拷問、洗脳、汚職……
中国国籍を捨て、日本人となった外交評論家が、命がけで明かす、
習近平体制の独裁国家・中国の真実。

第1章 習近平はなぜ、武漢を一瞬で封鎖したのか
・一瞬で封鎖された中国・武漢――なぜ「情報公開」されなかったのか
・封鎖されたときには「時すでに遅し」
・感染者数をひた隠した中国政府
・「発生源」もひた隠し
・新型肺炎で明らかになった、中国共産党の「情報隠蔽」体質
・中国は、何のためにウソをつくのか?

第2章 中国ではなぜ、「本当のこと」を言うと糾弾されるのか
・新型肺炎の真実を発信した医師たちの末路
・中国共産党の権威を支える「ペン」と「銃」――衛生部より宣伝部
・宣伝は権力と結託する――中国のメディアは「真実」を言えない
・中国に「マスコミ」は存在しない
・知識人の口を塞ぎ、大衆を騙す中国共産党のお家芸

第3章 民主国家の常識が通用しない独裁国家
・新型肺炎の「責任」を擦り付けあう共産党中央政府と武漢市政府
・習近平の「指示」とはどのようなものだったのか
・生放送での武漢市長による「告白」の波紋
・日本の「国」と「地方自治体」の関係とは、全く別物
・誰の目にも明らかな中国の右傾化
・共産党内でくりかえされるパワーゲーム――習近平と太子党

第4章 中国共産党独裁者の系譜――毛沢東・鄧小平・江沢民・胡錦涛・習近平
・毛沢東時代は「共産党政権の支配体制」が強化され、鄧小平~胡錦涛時代は「経済政策」が強化された
・歴代国家主席に受け継がれてきた、情報隠蔽体質
・日本にとって真の意味で「友好的」な時代はなかった
・習近平が、長年続いた「韜光養晦」戦略をやめた理由
・韜光養晦路線を逸脱する教鞭外交
・民族復興=強国強兵
・習近平は「毛沢東」の再来か

第5章 民と官の断絶――中国国民の民意
・近年の日中友好ムードの高まりの理由
・中国国民が日本に憧れているのはなぜか
・アメリカとの関係悪化に乗じて、政権が打ち出した「対日」戦略
・中国政府の「好意」は本心ではない――反日教育を一時的に控えているだけ
・「微博」(ウェイボ)で覚醒する民意
・制止できなくなってきた市井の人々の反乱
・「?介石再評価」がもたらすもの
・社会の安定維持に疲れ果てる共産党幹部たち
第6章 間近に迫った習近平体制「崩壊の日」――日本は中国とどう付き合うべきか
・新型肺炎で揺らいだ神話――民意に見放された「権威」
・次の党大会で、習近平政権は終わりを迎える?
・習近平国賓訪日は日本にとって「百害あって一利なし」
・中国政府の外交姿勢に「情」はない
・天安門事件後の江沢民政権の「手のひら返し」に日本は学べ
・これからの時代の「中国リスク」の考え方――日中関係は、「付かず離れず」を心得よ

定価:946円(本体860円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2020年7月7日(火)
  • ISBN:978-4-8156-0655-8
  • サイズ:新書
  • ページ数:208
  • 付録:-

世界中に甚大な被害をもたらした新型コロナウイルスの発生段階から現在に至るま で、いろいろな紆余曲折はあったが、中国の一貫した姿勢は、あの手この手を使っ た情報隠蔽である。そのような手段を使っても、中国政府は一向に中国国民・また世 界に対して謝ろうとはしない。一体なぜであろうか。

中国共産党体制には「ウソの情報流し」が蔓延している。それ が、前にも話した中国の政治体制の問題点なのだ。 地方は自治体ではなく、各省のトップは中央政府から任命されている。 そして、その省のトップによって市のトップが任命される。民主主義国家のように 選挙民によって選ばれたトップではないので、彼らには自治体の長という概念がな い。権限はなく、すべては中央政府の指示にしたがって動いているだけなのだ。

中国歴代最高指導者は、次のように変遷している。
 
1949年~1976年 
第1世代=毛沢東

第2世代=鄧小平
1978年~1989年
 
1989年~2002年
第3世代=江沢民

2002年~2012年
第4世代=胡錦濤 

2012年~?
第5世代=習近平

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著者紹介

石 平(せき・へい)
1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、1988年に来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。2007年、日本に帰化する。

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