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昭和という過ち

原田伊織:著者

この国を滅ぼした二つの維新

昭和維新という明治への回帰運動が日本を亡国の道へと導いた!

日本を軍国ファシズムへと導いた昭和維新は、歴史を歪めた長州人によるテロリズム至上主義から始まっている。
幕末の志士と昭和の青年将校の共通点とは。なぜ無謀な戦争を始め、一貫性のない戦略を策定し、愚かな戦術を繰り返したのか。
それは天皇原理主義者による天皇の政治利用と、政官財の癒着の構図にある。その事実を明らかにするとともに、現代までつながる日本の問題点を浮き彫りにする。

■目次
序章 三島由紀夫自決と「昭和元禄」

第一章「昭和維新」とは何か
1 「天誅組」の亡霊
2 英雄となったテロ実行犯
3 逆賊となった二・二六事件の将校たち

第二章 暴走する関東軍
1 無責任な事件収拾と陸軍の政治介入
2 満州事変
3 豹変する新聞メディア

第三章 神性天皇の時代
1 幕末勤皇論の発生
2 「天下の副将軍」水戸黄門の愚かしさ
3 昭和維新に登場した吉田松陰
4 ビジョンなき討幕クーデター
5 天皇機関説の抹殺

第四章 象徴天皇の時代
1 「二度と過ちは繰り返しません」
2 誰が天皇を引っ張ろ出したのか
3 家康の不覚
4 生き続ける「長州型」政治

終章 外交と戦争~隷属国家の未来~

定価:990円(本体900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年2月6日(土)
  • ISBN:978-4-8156-0761-6
  • サイズ:新書
  • ページ数:256
  • 付録:-

著者紹介

著者・原田伊織

作家。京都伏見生まれ。大阪外国語大学卒。2005年私小説『夏が逝く瞬間(とき)』(河出書房新社)で作家デビュー。『明治維新という過ち』(毎日ワンズ)が歴史書としては異例の大ヒット作となり、出版界に明治維新ブームの火をつけた。「明治維新三部作」として、『明治維新という過ち<完全増補版>』『列強の侵略を防いだ幕臣たち』『虚像の西郷隆盛 虚構の明治150年』(共に講談社文庫)がある。その他の著書に『官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方』(KADOKAWA)、『明治維新 司馬史観という過ち』(悟空出版)、『消された「徳川近代」明治日本の欺瞞』(小学館)、『日本人が知らされてこなかった江戸』『知ってはいけない明治維新の真実』(共にSB新書)など。雑誌「時空旅人」に『語り継がれなかった徳川近代』を連載中。

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