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エバンジェリストの知識と経験を1冊にまとめた AWS開発を《成功》させる技術

高岡 将:著者 / 佐々木 亨:著者

初期検討から運用保守までAWSによるシステム開発を成功に導くためのノウハウを凝縮!

システムを構築する際にクラウドを利用することが一般的になりましたが、クラウドは手軽に使える一方で、その恩恵をきちんと享受し、適切にシステムを運用するためには「クラウドの本質とサービスの性質を踏まえた要件・構成・運用の理解」が欠かせません。

本書はそうした「クラウドならではの要件・構成・運用の理解」を得るための知識と情報を1冊に集成。元AWSテクニカルエバンジェリストの著者たちが、数多くの開発・運用経験から獲得した、インフラやクラウドアーキテクチャのパターン化されたノウハウを1冊で提供します。

<本書のポイント>
・AWSでのシステム開発・運用経験を豊富に持つ著者たちによる書き下ろし!
・研修や資格試験では得られない、実際のシステム開発・運用における考え方と勘所が学べる!

<本書の効果>
(1)実装するシステムやサービスが適切にクラウドを利用しているか判断できる
・設計、開発、運用のすべての局面で、安全性やコストなども含め適切にコントロールできる
・クラウドシステム開発の初期検討時の参考資料としても使える

(2)クラウドシステム開発の「あるべき姿」として、現場の共通認識(プロトコル)に使える
・企画・経営とエンジニアが考える期待値を合わせ、同じプロトコルで議論できるようになる
・事例をもとにクラウドシステム開発の共通イメージを持つことができる
・中途参画や新卒など新たに加わるメンバーを短期間で戦力にできる

第1章 クラウドスタンダードな時代のシステム開発

1.1 システム開発におけるクラウドの登場
クラウドについての前提知識
クラウドの特徴

1.2 クラウドを利用したシステム開発
開発現場の状況
クラウドの登場がIT市場に与えた影響

1.3 システム開発体制の整え方
システム開発手法の選択
開発チーム分けの考え方

第2章 アーキテクティングの考え方

2.1 アーキテクティングの必要性
アーキテクティングのパターン
アーキテクティングからわかること

2.2 クラウドアーキテクチャの検討
IaaSオンリー
マネージドサービスを活用

2.3 クラウドアーキテクチャの参考資料
AWS Well-Architected Framework
AWSホワイトペーパーとガイド
AWS Trusted Advisorの活用

第3章 クラウドアーキテクティングとサービス選定

3.1 対象サービスに適したアーキテクティング
エンタープライズ系システム(クラウド上)
Webベースのモバイルアプリ

3.2 システムを構築しようとする際の要件
クラウドネイティブな要件
クラウドへの移行パターン

3.3 クラウドならではの構成を入れてみよう
Well-Architected Frameworkの活用
Auto Scalingを使うか否か
マネージドサービスを使うか否か
VPC同士のつなぎ方
オンプレミスとの接続
マルチリージョン、マルチクラウドは必要か
アップデート方式の検討
AWSマーケットプレイスの活用

3.4 機能要件と非機能要件の整理
機能要件の整理
非機能要件の整理

3.5 実装計画時と運用計画時の留意点
なぜクラウドでシステムを作るのかを明確にする
クラウド利用方針の策定
AWSサービスのアップデート時の対応方針

3.6 システムの概算見積りの作成
AWS Pricing Calculatorの使い方
見積もりをより正確にするために

第4章 非機能要件のノウハウ

4.1 アカウント管理
その「アカウント」は何を指すか
AWSアカウントの管理
ルートユーザーの管理
IAMユーザー、IAMロールの管理
予防的統制と発見的統制

4.2 可用性とDisaster Recovery
可用性の確保
バックアップ戦略
Disaster Recoveryの確保

4.3 クラウドシステムにおける性能確保
インスタンスタイプの選択
スケールアップとスケールアウト

4.4 オブザーバビリティの確保
何のためにシステムを監視するのか
ログとトレースの収集
オンプレミスからクラウドへのモニタリングの移行
アラートの取り扱い

第5章 クラウドアーキテクティングの実践例

5.1 システム要件
設定した架空の要件

5.2 構成検討のポイント
マルチアカウントアーキテクチャ
RTO/RPOに合わせたバックアップ・DR戦略
Auto Scalingを使うか否か
コスト管理・削減戦略
ログの扱い

5.3 構築時に検討するポイント
どうやって構築するか
どこから作るか

第6章 マルチアカウントアーキテクチャ構築のハンズオン

6.1 ハンズオンの構成
システム概要
システム構成図

6.2 AWSアカウントの準備
管理アカウントの作成
AWS Control Towerを利用したマルチアカウント環境の整備
AWS Control Towerを利用したメンバーアカウントの作成
AWS IAM Identity Centerのセットアップ
ユーザーの登録
予算の作成
AWS Security Hubの有効化
Amazon GuardDutyの有効化
メンバーアカウントのSecurity HubとGuardDutyを有効化

第7章 クラウドシステムを安定継続させる手法

7.1 クラウドとオンプレミスで共通する点
物理筐体の故障

7.2 クラウドならではの点
サービスの仕様変更
障害対応 ~インシデントが発生したらどうするか
コストモニタリングの重要性
AWSサポートの活用

第8章 クラウドシステムを正しく評価する観点

8.1 コストの観点
インフラコストの観点
人的コストの観点
時間的コストの観点

8.2 セキュリティの観点

8.3 オペレーションの観点

8.4 ビジネスと組織の観点
ビジネスの観点
組織の観点

第9章 クラウドのメリットを生かした開発事例

9.1 インターネット公開Webサイトのホスティング
システム概要
クラウドのメリットを活用している点

9.2 社内システムとしてのデータ分析基盤
システム概要
クラウドのメリット

定価:2,860円(本体2,600円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2023年6月28日(水)
  • ISBN:978-4-8156-1752-3
  • サイズ:A5判
  • ページ数:284
  • 付録:-

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著者紹介

著者・高岡 将

NTTデータ先端技術株式会社 執行役員。 第一生命情報システム、レコチョク、DeNAなどの事業会社でのシステム開発・運用を経て、マイクロソフトのエバンジェリスト、AWSのテクニカルエバンジェリストを歴任。リクルートテクノロジーズの技術フェローとして大規模インフラのSRE組織化を実施したのち現職。 技術を使う側としてのさまざまな取り組みが事例として数多く取り上げられ、またその経験をメディアへと寄稿している。AWS Summitやデブサミなどでの講演も多数。著書『おうちで学べる仮想化のきほん』(共著)

著者・佐々木 亨

NTTデータ先端技術株式会社 所属。 天体物理を専攻し、博士号を取得。研究活動中に利用していたサーバーに興味を持ってNTTデータ先端技術へ入社。オンプレミスのシステム開発経験を経て、クラウドを利用した自社サービスの立ち上げを経験。現在はクラウドを活用したシステムの開発提案から保守運用までマルチに従事しつつ、後進の育成に注力している。

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