
こころをひらく対話術
精神療法のプロが明かした気持ちを通わせる30の秘訣
地域社会や職場でコミュニケーションを円滑にするには、「対話」が必要です。思うように会話が進まない、うまく通じない、相手の考えていることがわからないのはなぜか?
本書は、ネットのアンケートで寄せられたさまざまな声を参考に、気鋭の精神療法医である著者が、「対話」についてなにが問題なのかを、わかりやすく論じます。ともすると表面的な技術論にとどまりがちだった「対話」の問題を、生き方の問題としても深く掘り下げていきます。
第1章 対話とは何か
第2章 対話の技法
第3章 思考法としての対話
第4章 「ムラ的」コミュニケーションから「対話」へ
第5章 対話するという生き方
■著者紹介
東北大学医学部卒業。精神科医。
東京医科歯科大学医学部附属病院、財団法人神経研究所附属晴和病院等に勤務したのち1999年渡仏。パリ・エコールノルマル音楽院に留学。同時に、パリ日本人学校教育相談員を務めた。帰国後、新宿サザンスクエアクリニック院長などを経て、現在、精神療法を専門とする泉谷クリニック院長。これまでに、学会などでの講演やカウンセリング講座の講師、短大・専門学校などで精神医学や心理学の講師を務めている。著書に『「普通がいい」という病』(講談社現代新書)、『「私」を生きるための言葉-日本語と個人主義-』(研究社)があり、『ウィメンズ・メディカ』(小学館)では〈心の病気〉の章を監修。Web上では、ダイヤモンド・オンラインにて『「うつ」にまつわる24の誤解』『現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く』を連載。