
彼と人喰いの日常 3
「主も随分と慣れたものじゃのう、人を殺すことに……ケケケ」
美しき人喰い・黒衣との契約に従い、ついに四人目の生贄を捧げた十夜。
徐々にこれが”日常”だと受け入れつつある自分に絶望する日々。
そんな全てを諦めてしまったかのような少年に、それは何気なく、ごく当たり前のように飛び込んでくる――
「十夜君おはよう」
「立夏? なんで…………?」
そこには十夜との記憶を失ったはずの最愛の幼馴染・立夏の姿が!?
果たしてこれは、十夜が待ち望んだ夢なのか、それとも一体……?
これは、人喰いの妖とその主である少年の”無情な日常”の物語。
「フム、じゃから人間は面白い」