その1000円、将来のために使いませんか?

あなたは、自分のお金をどう管理しているでしょうか。そんな状況で、「銀行にお給料が振り込まれたまま、ほったらかし」という方も多いのではないでしょうか?金融の世界には、「72の法則」というものがあります。 「72÷金利(%)」を計算すれば、その金額が2倍になるまでの、年数がわかるというものです。2017年のメガバンクの普通預金の金利は0・001%ですから、2倍になるまでに、7万2000年かかります。担額が増える、相続税が上がるなど、状況は悪くなる一方のように見えまます。人生100年時代。今のままの状況で、老後、心配なく暮らせるでしょうか。
毎月1000円から投資はできる

本書でご紹介するのは、毎月1000円からはじめられる、普通の人のための投資です。今は毎月100円から積み立てられる商品もありますが、それではなかなか貯まりませんし、投資している気にもなれないでしょう。ちょうどよい金額として1000円です。だからまず、1000円から投資の習慣をつけましょう、というのがこの本です。1000円だったら、まず外食ランチ1回、たばこ2箱をやめれば、すぐに出せる額でしょう。

この本にある投資を行なうことで、次ページのような「お金が貯まらないループ」を解消することができます。将来の資産のめどがつくと、気持ちに余裕が持てます。お金に関する不安からも自由になれます。今後、自分で努力してお金をつくらなくてはならない時代がやってきます。
投資に関する勘違い❶

着実にお金を増やしたいなら、
・リスクがほとんどなくて
・少額からはじめられて(おすすめは1000円。100円から可能!)
・知識も不要で(はっきりいって、日経新聞なんて読まなくていいでしょう)
・手間がかかるのは口座開設のときだけ
という投資の仕方もあるのです。本書では、その方法を紹介していきます。
投資に関する勘違い❷

今回ご紹介する方法は、「趣味」としての投資ではなく、確実にお金を貯めるための「仕組み」です。1回はじめたら、あとは1年に1回見直すだけ。株価や金利の動きに右往左往しなくてよいので、経済の動きをチェックしたり、日経新聞や投資雑誌を読む必要もないのです。
時間の分散をする

アメリカのバンガードやブリンソンといった会社が、❶資産の配分の方法(日本株に○%、外国の債券に○%といったもの) ❷銘柄の選択(トヨタの株がいいか、日産の株がいいか) ❸投資のタイミングの3つのうち、どの要因でリターンの差が出たかを分析しています。それによると、リターンの大体8割くらいは資産配分の方法によって決まり、どの銘柄を選ぶのか、いつ買うのか、ということは2割くらいしか関係していないことがわかりました。だから、個人でも、まず押さえるべきは「配分の仕方」なのです。「どの銘柄を買うか」「いつ買うか」ということばかりいわれますが、実はそれはあまり重要ではないということです。
iDeCo、NISAを効果的に利用する

ただし、NISAだけ儲かっている場合は、そもそもNISAに税金がかかりませんから問題はありません。NISAに値上がりしそうな商品を配分して、一般口座にはそうでもない株を置いておくといった手を考えておくとよいでしょう。また、すべて同じように資産配分すれば、同じように値動きするので、安心です。
投資信託の基本的な仕組みを押さえておこう

結果 1か月1000円からはじめて、100万円達成!
1000円・10年→15万5282円 (銀行預金の場合:12万0006円)
9000円・9年→122万4389円 (銀行預金の場合:97万2043円)
合計 137万9671円 (銀行預金の場合:109万2049円)