
脳科学に基づく最新の、科学的記憶術を提案すると同時に、「記憶」を定着させるのに不可欠な「論理力」とは何かを、マンガでわかりやすく紹介したものです。真の勉強法は、最新脳科学に基づいた「記憶術」と強靱な「論理力」の双方があって初めて最高のパフォーマンスを発揮するからです。本書の最大の特徴は、一見したところは難解に見える「記憶術」と「論理力」を、思わず引き込まれてしまうようなわかりやすくておもしろいマンガで表現した点です。マンガ単体でも存分にたのしめること請け合いです。
頭がよくないと覚えられない、は大間違い!

物覚えが悪いからといって、それは頭が悪いからだ、努力が足りないからだ、と決めつけるのは間違っています。そうではなくて、正しい取り組み方を知らずに間違った方法で覚えようとするから、いつまで経っても覚えられないのです。ちゃんとした記憶術が知られていない、裏を返せば、間違った記憶術が氾濫しているからにほかなりません。
大切なのは、頭のよさよりも勉強法

ただインプットするだけではなくて、必要に応じて、状況に応じて、それをアウトプットできなければならない。理解と記憶は表裏一体です。このことは意外と見落とされがちです。理解しないまま、内容がわからないまま、ただやみくもに覚えようとする。だから、やってもやっても覚えられない。このことに気づく必要があります。
記憶には4つの段階がある

記憶の段階を「セレゴ・メソッド」で4つに分類しています。・ファミリア(親近感familiar)・リコグニション(見分けるrecognition)・リコール(再生するrecall)・オートマティック(自動的・習熟automatic)オートマティックは「自動的・習熟」という意味で、思い出そうとしなくても、自然に浮かんでくるさらに高いレベルの記憶を指します。
自分の考えを持てるところまで到達する

覚えた好きなことに関する知識は、その後も繰り返し思い出すことになりますから、自然に筋道だったものになり、論理的に磨かれ、自分の考えとして血肉化していきます。大事なのは、血肉化した知識というのは、論理的に展開できるの「知識」を「自分の考え」にまで高めるで相手に対しても説得力を持つということです。
100倍速くなる「三位一体学習法」

テキストを理解しながら何度も読む→読んで覚えた知識を反復して高い記憶のレベル、リコールに留める→最後に覚えたことを実践練習しながら再び反復を繰り返し、知識を血肉化する──。この理解、記憶、実践という3つの要素をしっかりやって相乗効果が生まれれば、本当にものすごく効率的に記憶力が高まります。
100倍覚えられるノート活用法

ノートを使うメリットは次の3つです。①物事を整理し、体系づけることができる②記憶したいことを保存、管理できる③それらを活用し、血肉化できる。新聞の社説でも、読んだ本の一部でもいいから、自分の頭の中で組み立て、ノートに簡潔に要約していく。この作業は、論理力を鍛える上で、とてもいいトレーニングになります。