発売日 2020年05月14日(木)

家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね?

著者名:高木幸一(著者) YuzuKi(イラスト)

¥640(税別)

ISBN:
978-4-8156-0524-7
サイズ:
文庫
ページ数:
320
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・高木幸一

「俺はまだ恋に落ちていない」にてGA文庫大賞よりデビュー。
「放課後四重奏」「天壌穿つ神魔の剣」いずれもGA文庫より。

イラスト・YuzuKi

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  • やはり良い

    5.0
    ゴク

    この作者のラブコメはハズレが無いなぁ~個人的には作者には悪いけど続巻せずにこのままでいてもらいたいかな?(笑)そして一冊分まるまる長編映画かOVA化してほしかったり

  • ありのままの自分を愛せない「歪み」を抱えた子供たちが家族を演じる事で自己の救済へと向かう物語

    4.0
    ヤボ夫

    しばらくぶりの高木幸一作品。以前からどことなくクラシックというか懐かしさを感じる作風の人だと思っていたけど、5年ぶりとなる本作もまた20年以上前を思い出す様な不思議な懐かしさを持つ作品であった。物語の方は主人公の高校生・黒川真が祖父の死に伴い天涯孤独の身となる所から始まる。駆け落ち同然の結婚で親類とは絶縁状態にあった両親を幼少時に喪い、偏屈な祖父に育てられた真は親類一同が自分を押し付け合う様を見せ付けられる羽目に。住み込みのアルバイトでもして高校卒業までの生計を立てようかと考えていた真だが、ある雨の日に濡れながら歩いていた下校の途上で自分の名を知る奇妙な女性に遭遇。草原宙子と名乗り真の遠縁にあたる事を明かしたその女性は「君は君の生きたい様に生きる為にはどうすべきか考えるべきだ」と告げ、一人で生きていこうとする真に草原家での住み込み調理担当としてのバイトを斡旋してくる。しかし真にとって問題はもう一つ、草原家の三女・姫芽は中学卒業時に告白してきたのを拒絶した相手で……ガワの部分だけ見れば疑似家族もの+ハーレムラブコメといった体の作品であるのだけど、どことなく「放課後四重奏」に通じる「生き辛さを抱えた少年少女の交流」を描き出す事にもう一度挑戦しようとしているのでは、と思わされた。「普通の人びと」の中に溶け込もうとしても溶け込めない厄介な自分を抱えたままウロウロとしている迷子たちの物語、とでも言えば良いだろうか?本作を読み進めていく上で強く意識させられたのは「人間そう簡単に『ありのままの自分』を愛する事はできない」という自己愛に関する問題である。自己愛というと薔薇の花を口に咥えたどこかオネエっぽい雰囲気のお兄さんを想像してしまう方もおられるかもしれないが、違います。自分が生きたい様に生きる事を自分に許してやる、必要以上に他人の顔色に左右されない程度の自己肯定感と言った方が分かりやすいだろうか?「ありのままの自分」に対して「お前はそれでいい」と言ってやれる自信と言っても良いかもしれない。本作に登場する幾人かの人物にはその「ありのままの自分を肯定する自己愛」が欠けており、それが故に生じる人間関係上の困難さがストーリーを駆動する仕掛けになっている。基本真も草原家の四姉妹も親を失った機能不全の過程で育ち、自己愛を築く事が出来ないまま育った存在であるという点で共通している。その上で各登場人物を幾つかピックアップしようと思うのだけど、主人公の真。これはもう非常に分かりやすい境界性パーソナリティ障害。常に周りから見捨てられるのではないかという不安に取りつかれ、他者と深い関係を築く事を避けようとするタイプの性格。十分な愛情を受ける前に両親と死に別れ、偏屈な祖父を相手に何とか嫌われるまいと「相手の気に入る子供像」を演じようとし続けた結果、その卑屈さを疎んじられ最終的には自分を「泥人形」とまで卑下する様になった自己肯定感ゼロの存在。草原家の三女にしてメインヒロインと目される姫芽から卒業式で告白されながらも「自分は君に相応しい人間じゃない」と袖にしてしまった真だけど、これなどその他人との深い関係を築く事を恐れる性格を何より分かりやすく描き出している。「相手と深い関係にならなければ見捨てられる事も無い」という始める前からの撤退戦略を決め込む自己否定感情の権化。ただ、そんな真に好意を向ける姫芽もどこか不安定さを感じさせる少女ではある。この草川家も真と同じく両親を亡くし、姉妹四人だけで暮らしているという不自然な家庭なのだが、基本姫芽以外の三人は奇人揃い。基本的に手前勝手に生きている姉妹たちに対し、中学生ながらも姫芽が唯一の常識人っぽく振る舞う事でバランスを保っている様に見える。でも、中学生が勝手人だらけの家族のバランスを取る事自体が不自然なのであって、話を読み進めるとこの姫芽が「常識人」という仮面に縋っている様にしか見えなくなり、ひどく痛々しいものを感じさせる。話の中盤で真と二人きりになり過ごした夜に見せた不安定さなど彼女がどうしようもない不安に晒されている人間である事を思い知らされる。同様に不安さを感じさせるのが次女の波月かもしれない。25歳にして家長を務め、小説家という自由業に勤しむ姉の宙子や天真爛漫にしてバイタリティの塊のような末っ子の美星を「天才」という枠に、どれだけ努力しても姉の足元にも及ばない自分や姫芽を「凡人」という枠にカテゴライズし、それでも姉への対抗心を捨てられない事で自身を「勇気だけしか持ち合わせていない勇者」に準え、自嘲する姿には「等身大の自分を認めてやりたいが認める事ができない」という、これもまた自己肯定感の欠如の様な物を感じさせる少女である。「天才」「凡人」というと何かを見誤るかもしれない。むしろ「ありのままの自分を肯定できるか否か」という点で波月のカテゴライズは理解した方が良いかもしれない。機能不全の家族で育った少年少女にはありがちな話ではあるけど、そんな「ありのままの自分」を愛する事ができず、さりとて誰かに愛して欲しいという願いを捨てられないままウロウロしている迷子たちを描こうというのが本作の肝と称するべきであろう。この自己肯定感や自己愛の欠如から不安定な生き方しかできない登場人物の姿を見ていると、どこか90年代後半の「エヴァンゲリオン」ブームを思い出すし、読み方の方も心理学の断片を各登場人物に当てはめて読み解こうとする「臨床心理士ごっこ」染みた「エヴァ本」が無闇に出版された時代を思い出してしまう。ただ、本作が「エヴァンゲリオン」の焼き直しかと言えば決してそんな事はないわけで、疑似家族という関係に歪みを抱えた登場人物を投げ入れて強引に向き合わせ、対話を繰り返させる事で確かな自己像を確立させるグループ型の認知行動療法を通じて自己の救済へと向かわせる様な、そんな方向性を感じる。特にあくまで自分を他人の顔色をうかがう事しかできない「泥人形」と称する事を捨てようとしない真に「自分の事を分かっているのは自分だけだと思い込むな」とキレて見せた姫芽の姿などちょっと感動させられた。不器用ながらも互いを支え合い親から愛情を得られなかった自分たちを「ありのままの自分を認められる人間」に育てていこうという、えっちらおっちらの二人三脚がどうなるのか?そもそもこの状況を用意してみせた宙子の意図がどこにあるのか?はたまた主役カップル二人同様に自己肯定感の低い波月がどう絡んで来るのか?興味は尽きない。第一巻となる本作では各登場人物のキャラクターの掘り下げと立ち位置が明かされたに過ぎず、本格的な話の進展は次巻以降へと持ち越しとなった感もあるが、「放課後四重奏」では十分に描き切れたとは言えない「生き辛さを抱えた少年少女たちの交流劇」がどう描かれるのか、大いに期待したい所ではある。

  • 長女と三女の活躍に乞うご期待。※ネタバレ注意

    4.0
    ゆう

    唯一の家族だった祖父が高校入学後の3日後、心臓発作で急死した。主人公が天涯孤独の身となったことで物語は動き出す。顔も見たことがない親戚が集まり、主人公の押し付け争いが勃発。1ヶ月半が経過しても決着はつかない。そんな日が続いた、ある日のこと。学校の放課後、雨が降ったが主人公は傘を持ってきていなかった。(降水確率:20%だったため)。カバンを盾に雨の中を走っていると、公園のベンチで雨に濡れるのも気にせず歌を歌っている女性を見つける。つい足を止めると、女性も主人公に気づき、主人公の顔色を見て風邪を引いていることにも気づかれてしまう。女性は強制的に主人公を自宅に連れて行き、シャワーを貸す。このとき女性は主人公が遠縁の親戚であることに気づくが、まずは主人公に布団で休むように伝える。布団でしばらく休んでいると他の家族たちが帰宅してきた。熱で朦朧とする意識で草原姉妹たちの整った顔を見て天使を想像する。ここは天国か、と。天国なら我がままを言っても多少許されるだろうと本心からの願いを口にする。『家族が欲しい』と。■主人公作中のとある人物曰く『礼儀があるし。間違いに気づく冷静さと、それを反省する謙虚さもある。ただアクシデントや押しに弱い』。まさにこの人物評通りの印象。幼いときに両親を亡くしており、祖父に引き取られたが両親は駆け落ちで結婚し、祖父の元を離れた仲だったため、その息子である主人公とも良好ではなかった。居場所を失わないために懸命に頑張るが、その努力が報われることはなかった。祖父が急死し、天涯孤独となった際、草原家長女の宙子と会う。■長女: 草原 宙子主人公に家に連れ込み、住み込みの料理当番を提案した人物。25歳。親戚の醜い争いに介入し、主人公を最初に救った器の大きい性格だが、普段は割とテキトーな印象。職業は小説家。売れない小説家だが、コアなファンがいるらしく仕事は途切れないとのこと。偏差値78の学校で中退するまでのペーパーテストで99点以上を取り続け、常に1位であった天才。下手なことは次女曰く『料理と小説を書くこと』。■次女: 草原 波月16歳の高校生2年生。クール系の美人。多くを語ることはあまりなく必要最低限しか語らないことが多い。長女と同じく頭が良いが、天才肌の姉と違って彼女のステータスは努力によって築かれたもの。そんな長女にコンプレックスを抱いている。趣味はレトロゲーム。■三女: 草原 姫芽主人公の2年下の中学2年生。作中で誕生日を迎えるため、14歳。ツンデレ。主人公が在籍していた中学校の文化部の後輩。中学の卒業式の日に主人公に告白するが『君にはふさわしくないよ。俺は』とフラれている。1巻の終盤でフラれた理由を主人公に問い質し、理由を聞いた彼女は『バカにしないでください!』と主人公に活を入れた。今の時点では一番メインヒロインっぽい。■四女: 草原 美星11歳の小学5年生。”天真爛漫”という言葉がしっくりくる無邪気な末子。従来は警戒心が強く懐く人を選ぶらしいが、主人公は早くも懐かれている。朝寝ている主人公の布団に潜り込み、そのまま寝てしまうくらいには主人公に懐いている。主人公と遊びに出掛けたことを”デート“と称するなどおませな一面も持つ。■感想擬似的な家族ではあるが、家族愛のような温かさと学生らしい青春さが感じられた。主人公の境遇から内向的な性格や告白を断った理由には一定の納得感があったと思う。4人姉妹にもそれぞれ違った個性があり、読んでて飽きることがなかった。総合的には面白かった。しかし、主人公の弱さを所々に見受けられる。例えば、夏祭りで三女の友人から問われたものは『自分を取るか?それとも…?』というのが問いの本質だったと思う。結果的に、主人公は『自分』を選んだ。その答えは間接的に三女を傷つけるものであったことにも気づかずに。本当に彼女を傷つけたくないと望むのであれば、実行するだけの強さを身につけて欲しいと思う。

すべての4つのレビューを表示

  • よっち

    祖父を亡くし天涯孤独となった高校生・黒川真が、遠縁の四姉妹の元に引き取られ、そこで中学の卒業式に告白をお断りした後輩が三女・姫芽と再会し、誘惑も多い同居生活が始まるラブコメディ。小説家の長女・宙子、クールな高校生の次女・波月、しっかりものの三女・姫芽、元気いっぱいの四女・美星との暖かくドタバタな共同生活で彼女たちに振り回されながら、少しずつ不器用なりに向き合おうとするようになってゆく孤独だった真の変化は微笑ましくて、そんな彼と四姉妹の関係がこれからどうなってゆくのか、今後がとても楽しみな新シリーズですね。 続きを読む

  • 芳樹

    唯一の家族である祖父を失い天涯孤独となった少年黒川真は、ある雨の日に出会った女性のもとに身を寄せることになる。何の因果か、その家に住む四姉妹の三女は、中学の卒業式で告白されるも振った後輩の姫芽で…。タイトルからハーレムものかなと思いましたが全く違い、心温まる物語でした。四姉妹の個性がそれぞれの方向に振り切っていますが、いずれも魅力的です。今回はラブコメというよりも『家族の絆』というテーマに重心を置いたように感じ、コメディ的な物語は今後展開されるのではないかと思います。とても素敵な作品でした。 続きを読む

  • かんけー

    読了♪お気に入りさんのレビューが良さそうだったので(^.^)早速読んでみました♪設定だけ見ると?ハーレムものっぽく思うも、タイトル通りのアットホーム日常系ラブコメでした♪四姉妹の描き分けも見事で、長女の宙子さんの存在が全編を通して色んな事象イベントに関連性を発揮して♪父性を伴った発言行動力に納得。次女の波月さん、クールに見せても?時折みせるポンコツ差のそのギャップがエモいとwメインヒロインは置いといて、四女美里ちゃん!家族のムードメーカー♪その天真爛漫な明るさで場を和ますスーパーガールやね(^.^)→ 続きを読む

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