
早わかり 図解&実例 よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング
ブログの次はこれだ! 最新ネットワーク・コミュニティのすべて
「Friendster」「orkut」「GREE」「mixi」「キヌガサ」……最近、良く聞くけどこれって何?―― 実は、これはみんな全く新しいネットコミュニティの名前なんです。これからの社会を変えると言われる、この“ソーシャル・ネットワーキング”の本邦初の入門書。
●著者コメント
「ソーシャル・ネットワーキングが未来社会を作る!」
インターネット上のコミュニティが大きく変わり始めた。これまで色々な事件の温床としてのイメージの強かった言わば、西部劇のような『荒れたコミュニティ』から遥かに信頼感が高い『穏やかなコミュニティ』への変化である。それはまるで氷河期から温暖期への地球環境の突然の変化に例えられるような驚くべき動きである。21世紀になって米国で始まったソーシャル・ネットワーキングと呼ばれる新しい運動は、インターネット上で色々な植物が繁茂し動物が進化した地球の温暖期に相当するような変化をもたらし始めている。丁度、回線スピードが高速なブロードバンド勃興期と時を同じくするインターネット上の穏やかな生活者コミュニティの登場は、各方面に色々な衝撃を与え始めている。ブログと呼ばれる日記サイトの流行に単を発したこの動きは、色々な新しい仕組みやコミュニティ・モデル、ビジネス・モデルを生み出し、更に進化を始めている。
過疎化が進行する地方や都会の中で孤立、孤独に悩む生活者には、信頼感溢れるソーシャル・ネットワーキングが友人同士の『交流の場』を広げ、『癒しの場』を提供し、彼らの持つ親和欲求、認知欲求に答え始めている。
この衝撃はビジネス領域でも同じである。
既に米国ではソーシャル・ネットワーキングが、就職探しや小規模のビジネスのマッチングにも活用され始めている。
第二がインターネット・ショッピングへの影響である。穏やかな生活者コミュニティの登場は、信頼性の高いバイラルマーケティング(クチコミ・マーケテイング)を現実的に可能なものにし始めている。第三が生活産業を中心としたユーザー会の組織化と活性化である。これまでも田舎の小さなスポーツ用品店などが顧客である生活者の為に青梅マラソンやハワイマラソンへの参加ツアーを準備する事は見られた。しかしこれからはネット・コミュニティを活用した本格的なユーザー会の展開が可能となる時代がやってきた。第四が企業内における知識共有や情報共有の強化である。新しい動きは社内の知識・情報共有を社員が誰でも簡単にできるようにすると共に、ソーシャル・コミュニティを通した社員の一体化、活性化を促し、ネット上での社員参加による日本型の集団主義経営を進化させる。
日本に上陸した新しい社会運動であるソーシャル・ネットワーキングにご注目頂きたい。