
大豊
王貞治に憧れて日本にやってきた裸足の台湾野球少年
☆ 刊 行 記 念 サ イ ン 会 決 定 ☆
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台湾の貧農に生まれ、小学生まで裸足で暮らしていた少年が雑誌で王貞治を知り、日本へ行くことを決心する。苦難を乗り越え、日本球界に入った後も王貞治、星野仙一、野村克也などの賢人たちと出会い、成長していく元中日ドラゴンス大豊泰昭の半生。
日本人がなくしたハングリー精神を持ち、義理人情に篤い。 自分に厳しくプレッシャーをかけ続けた大豊の生きる姿勢は素晴らしい。 星野仙一
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七起き八転び。何度起き上がっても、必ずその後につまずきが待っていた。 台湾の貧しい農村から王貞治さんへ近づきたい一心で日本に来て、中日ドラゴンズへ入団した。この日本で最愛の妻と子どもに恵まれた。 一本足打法を身に付け、二冠王を取った。その後、阪神へトレードされ、中日に戻り現役を終えた。 努力もした。体力にも恵まれていた。信念もあった。しかし、心の底から喜べる瞬間はわずかだった。 そんな七起き八転びの、つまずきっぱなしの半生だったが、実はつまずいたと思ったところには土台ができていて、日本人にはもちろん、普通の台湾人にも経験できないたくさんの人との出会いや葛藤があった。それが自分の財産だ。 ───序文より。 |